英検®対策

英検のCEFRってなに?【CSEスコアから換算方法をご紹介】

英検について調べていてCEFRという言葉を見かけたことはありませんか。

CEFRってなに?英語のテストの名前なの?
CSEスコアとはなにが違うの?

本記事ではCEFRとは一体何なのか詳しく解説致します。

CEFR(セファール)とは?

CEFRはセファールと読みます。

外国語の能力を測る国際基準のことです。

英語のテストの名前ではありません。

CEFRは“Common European Framework of Reference for Languages(ヨーロッパ言語共通参照枠)”の略称です。

2001年に欧州評議会(Council of Europe)によって発表されました。

CEFRは英語だけではなく、日本語や中国語などを含む40言語で参照枠が活用されています。

CEFRの各レベルは?

CEFRは外国語の熟達度を A1、A2、B1、B2、C1、C2の6つのレベルに分けています。

A1が初心者、C2が最高でネイティブと同様のレベルになります。

それぞれのレベルは「その言語を使って具体的に何ができるか」によって評価されています。

熟練した
言語使用者
C2聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。
C1いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の、詳細な文章を作ることができる。
自立した
言語使用者
B2自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。
B1仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。
基礎段階の
言語使用者
A2ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。
A1具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しを理解し、用いることができる。自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすることができる。

出典:ブリティッシュ・カウンシル、ケンブリッジ大学英語検定機構

英検CSEスコアからCEFRを算出できる

英検は級が7つに分かれていて、各級ごとに試験が異なります。

級の合否は英検CSEスコアによって判定されます。

英検CSEスコアからCEFRを算出することができます。

英検では2020年度から証明書類にCEFRを記載するようになりました。

ポイント
  • 受験級ごとにCEFRを算出するための英検CSEスコアの範囲(CEFR算出範囲)が定められている
  • CEFR算出範囲を下回った場合はCEFRは算出されない
  • CEFR算出範囲を上回った場合は各級上限のCEFRで判定される
  • CEFRを算出できるのは3級以上(4級、5級はCEFR算出範囲外)
  • 英検で算出できるCEFRはC1まで、C2は不可
英検CSEスコアとは

CSEはCommon Scale for Englishの略で英検のスコアをユニバーサルな尺度で計るために導入されたものです。

以前は合否のみで判定されていましたが、英検CSEスコアの導入により合否に加えて技能ごとの点数と合計点が分かるようになりました。

統計処理が行われているので同じ回答数であっても試験の回によって点数が異なります。

英検CSEスコアとCEFRの対照表

CEFR 英検CSE 各級のCEFR算出範囲
C2
C1 3299~2600 3299

1級
(合格2630)

2304
B2 2599~2300 2599

準1級
(合格2304)

1980
B1 2299~1950 2299

2級
(合格1980)

1728
A2 1949~1700 1949

準2級
(合格1728)

1400
A1 1699~1400 1699

3級
(合格1456)

1400

CEFRの算出例

英検CSEスコアとCEFRの関係は複雑でよく理解できない方も多いかと思います。

英検2級を受けた場合の具体的な例を見てみましょう。

英検2級を受験しました。CSEスコアは2000でした。

英検2級合格、CEFRはB1です。

英検2級を受験しました。CSEスコアは1800でした。

英検2級不合格、CEFRはA2です。

英検2級を受験しました。CSEスコアは1700でした。

英検2級不合格、CEFRは算出外です。
2級のCEFR算出範囲(1728~2299)を下回っているので、CEFRは算出されません。

英検2級を受験しました。CSEスコアは2600点(満点)でした。

英検2級合格、CEFRはB1です。
2級のCEFR算出範囲(1728~2299)を上回っているので、2級の上限のCEFR(B1)で判定されます。

TOEICをCEFRに換算すると?

TOEICも点数からCEFRに換算することができます。

英検と同様にTOEICのCEFRはC1まで測定可能です。

C2は測定できません。

TOEIC L&RスコアとCEFRの対照表

CEFRTOEIC(total)ListeningReading
C2
C1945~490~455~
B2785~400~385~
B1550~275~275~
A2225~110~115~
A1120~60~60~

出典:IIBC|TOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表

CEFRと英検、そして大学入試

最近CEFRが注目されている理由は大学入試と関係があるからです。

近年、英検利用入試を導入する大学が急速に増えています。

英検利用入試とは?

入試の試験当日に英語の試験を受けるのではなく、事前に取っておいた英検の級やスコアを利用して出願する入試方法

英検の級やスコアを事前に提出することで、下記のようなメリットがあります。

  • 出願資格がもらえる
  • 英語の学科試験が免除になる
  • 入試の点数に加点がつく

この英検利用入試の条件は各大学によって異なるのですが、その条件にCEFRを求める大学があるのです。

CEFR利用の大学入試例
  • 上智大学
    総合グローバル学部 総合グローバル学科
    CEFR B1を取得していると共通テストの英語に加点10点
  • 東京外国語大学
    国際日本学部 国際日本学科
    CEFR B2以上が学校推薦型選抜の出願資格になっている

2022年度入試の情報になります。

最新の情報は大学のウェブサイトでご確認お願い致します。

CEFRを取得しておくと出願できる大学が増えるので将来の選択肢が増えます。

今後もさらに注目が集まることが予想されます。

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本記事では英検とCEFRについて解説致しました。

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