大学受験や各試験の対策として、繰り返し過去問を解くことは有効的です。ただ、TOEICの過去問は公開されていません。
ではどのように対策を進めるのが良いのでしょうか。
公式問題集があるけど、あれは違うの…?
紫やオレンジ色が印象的のTOEIC公式問題集。こちらはあくまで問題集であり、過去問ではありません。他にも多くの対策本が出版されていますが、どれも過去問ではなく類似の問題を扱っているテキストとなります。
受験経験のあるかたにはお馴染みかもしれませんが、TOEICは問題用紙の持ち出しが禁止となっており、また、該当箇所以外への書き込みも禁止となっております。このことからも問題の流出を徹底的に防いでいることが分かるかと思います。
これは決して受験者の対策を阻んでいる行為という訳ではありません。
TOEICは毎月実施されていますがその各回で難易度の差がでないようにスコアの同一化(エイティングという統計処理)が行われています。つまり、実施回ごとのスコアレベルに偏りが出ないよう、過去出題した問題を新しい試験に盛り込むことによってレベルの管理を行っています。
この作業に支障が出ないように、過去問が出回ってしまうことを防ぐといった対策がとられています。
ちなみに、運営であるIIBCが特設サイトで過去問を公開しているということもありません。英検の場合は数年分の過去問が英検協会によって公開されているのでよく認識が混同されがちなので注意です。
ではどうやって対策をすれば?
過去問を閲覧することは困難ですが、出題傾向や頻出の語句については市販のテキストやネット上のサービスを利用することで把握することが可能です。
多くの対策方法がありますがここでは大きく3つご紹介いたします。
予想問題集で対策
ここまで紹介した通り残念ながら過去問は入手不可能です。ですが、市販のテキストを活用して類題をどんどん解いていくことは出来ます。肝心なのは問題に慣れる事です。その中で自分の苦手とする分野が分かったり不足してる語彙力を確認することができます。
市販テキストの中でまずおすすめなのが、TOEICの運営であるIIBCから出版されている公式問題集です。2023年11月現在ではシリーズ10が最新のテキストです。
一つのテキストに模擬試験が2回分、そして、公式スピーカーによるリスニング音源が付属されているのが特徴的です。本番に向けてペース配分や問題の流れを掴みたい方におすすめのテキストです。
公式問題集は本番さながらのペース配分を行いたい方向けのテキストですが、基礎固めをしたい方や、苦手分野を徹底的に克服したい方は各part別で解説が詳しいテキストを調べてみるのも良いかもしれません。そういったテキストは解説が細かいことが特徴的です。
例えば、桐原書店から出版されている「TOEIC® L&Rテスト書き込みドリル」もその一つ。TOEICの各partごとに要点が書かれているので、スコアを落としがちなパートを確認するのにもおすすめの一冊です。
TOEICはマークシート形式です。とはいえ、日ごろの学習においてはマークシートを塗りつぶすだけでは英語スキルは身に付きません。
是非基礎固めにはマークシートにこだわらず自分に合った参考書を探してみてくださいね。
ここまで過去問が入手できない前提で解説してきましたが実は韓国では過去問が出版されています。当然解説が韓国語であることと、日本と比較して平均スコアが150点ほど高いため出題レベルが参考になるとは言い切れません。
Amazonなどで入手することは出来ますので、もし気になる方は取り寄せてみるのも良いかもしれません。
アプリ/webサイトで対策
既にテキストを購入していたり、学校で指定のテキストが手元にある場合はweb上のサービスやアプリで対策するのもおすすめです。
過去問.com
「過去問.com」は無料登録をすると様々な資格試験の予想問題や過去問を解くことができるwebサービスです。TOEICは過去問が公開されていないので予想問題を解くことができます。解説も非常に詳しいので、問題を数多く解きたい方、誤答見直したい方におすすめです。
懸念点としては、すべてのパートを網羅できるわけではなく、part1,2,5,6のみとなることです。ですが、頻出単語、イディオムの練習問題を解くことができますし、付箋機能もあるのでとても便利です。
TOEIC公式サイト
あくまで予想問題ではありますがIIBCが数問例題を掲載しています。part1~7まで用意されているので、問題の様子を掴むためにサンプル問題をチェックしてみるのも良いかもしれません。
z会無料診断テスト
無料で予測スコアを出してくれるサイトです。part1~7の例題を20分ほどで解き進め、最後にフィードバックとおすすめの教材を閲覧することができます。
いくつか無料で使えるサイトをご紹介しましたが有効的な使い方は、
- 持っているテキスト以外の問題を解いてみたくなった時に見る
とにかく総仕上げとして本番まで問題の数をこなしたい - すきま時間の力試し
といった使い方です。
アプリやweb上の例題のみでTOEIC対策をする方法はあまりおすすめしません。
問題をやりっぱなしにするのではなくしっかり見直しをし、参考書で詳しい解説を学ぶ、といったことが遠回りのようで対策の近道です。
経験者から指導を受ける
最後におすすめするのがTOEICについて詳しい人からの指導を受ける事です。中でも、最近のTOEICの傾向の分析もしっかりしていて、できればTOEIC受験経験者であることが望ましいです。
過去問は残念ながら日本では流通していません。ただ、毎月開催されているTOEIC。この試験を何度も受験している方は存在します。その方が掴んでいる傾向や情報を元に指導を受ければ、より効率的にTOEIC対策をすることができます。
TOEIC対策の方法は様々です。その状況の中、信頼できる指導者がいれば自分に合った学習方法を相談することもできます。
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