日本で知名度のある英語の資格といえば、英検です。大学入試で英検を利用できる学校も増えてきており、学生を中心に人気がある試験の1つです。
人気が高まっている一方で、「英検は役に立たない」「英検は取っても意味ない」という意見もあります。
英検は本当に役に立たないのでしょうか。役に立たないと言われる理由などを詳しく解説します。
英検が役に立たないと言われる理由4選
なぜ英検は役に立たないと言われることがあるのでしょうか。理由は主に4つあります。順番に解説します。
① 英検は日本の試験なので世界に通用しない
英検は、日本英語検定協会が運営している英語の試験です。基本的に日本人向けの試験ですので、世界での知名度はあまり高くありません。
世界的に知名度が高い英語の資格試験は、IELTS(アイエルツ)とTOEFL(トーフル)です。海外の大学に進学する場合は、IELTSまたはTOEFLのスコアが必要になることが多いです。
しかし、現在は英検留学というものがあります。アメリカ、オーストラリアなどの一部の大学では、英検を入学資格として認めています。英検は日本だけのものではなくなってきていると言っても過言ではないのでしょうか。
② 高校受験では英検が有利にならない
英検を取得していても、特に高校受験で有利にならない場合があります。これは住んでいる都道府県によって、高校入試の採点方法が異なるためです。
例えば、東京都の公立高校を一般受験する場合は、特に英検による加点はありません。一方で、大阪府の公立高校の入試では、英検を利用することができます。英検2級以上なら80%、英検準1級以上なら100%(満点)が保証されます。
私立高校の場合は、学校によって英検の加点がある場合とない場合があります。
英検が高校受験に有利になるかどうかは、お住まいの都道府県や受験する高校によります。大阪府のように、英検が高校受験において大きなアドバンテージになる場合もあります。
また、英検による優遇措置がなかったとしても、英検で培った英語力は高校受験でも活かすことができます。
③ 就活では英検よりもTOEICが求められる
就活では、採用時にTOEICの点数を参考にする企業が多いです。募集要項に応募条件として、TOEICの点数を記載している企業もあります。就活においては、英検よりもTOEICが有利なことは間違いありません。
しかし、英検が就活に役に立たないわけではありません。
英検は有効期限がなく、半永久的に履歴書の資格欄に記載することができます。英検2級以上であれば、高校卒業程度の英語力がある証明になりますので、就活時に英語力をアピールすることができます。
④ 英検1級の単語はマニアックなものが多い
「英検1級の単語は、マニアックすぎてネイティブも使わない」というような意見を聞いたことはありませんか。
確かに、英検1級になると単語のレベルがかなり高く、日常会話では聞かないような単語もたくさん出てきます。
では、難しい単語は覚える必要がないのでしょうか。そんなことはありません。日常会話では一般的に使わない単語でも、新聞やテレビのニュースなどでは出てきます。
英語学習においては、語彙力はあればあるほど良いです。語彙力があることで、英語を聞くときや読むときに内容を理解しやすくなるからです。
役に立たないは嘘!?英検を受ける3つのメリット
役に立たないと言われることもある英検ですが、受けるメリットはどのようなものがあるのでしょうか。英検を受ける3つのメリットをご紹介します。
① 4技能をバランスよく鍛えられる
英検の特徴は、英語習得に必要な4技能全てが必要になることです。
4技能とは、リスニング(聞く)、リーディング(読む)、ライティング(書く)、スピーキング(話す)の4つの力のことです。
4技能をバランスよく鍛えることで、総合的な英語力を伸ばすことができます。
② 英語学習の目標になる
英検は英語学習の目標になります。
具体的な目標や期限のない英語学習は、挫折してしまいがちです。英検に申し込むことで、強制的に目標と期限を設定することができます。
英検を受けることで、自分の現在の英語力を客観的に知ることができ、英検に合格することで、達成感を得ることができます。
③ 英検を大学受験に利用できる
近年、英検利用入試を採用する大学が増えています。
指定された英検の級を持っていることで、出願資格がもらえる、英語の試験が免除になる、英語の試験に加点されるなどのメリットがあります。
入試の試験当日に英語の試験を受けるのではなく、事前に取っておいた英検の級やスコアを利用して出願する入試方法
大学入試は本番一発勝負ですが、英検であれば何度もチャレンジできます。
英検を取得しておくことで、進学先の選択肢が広がりますので、英検に挑戦する価値はあるのではないでしょうか。
また、大阪府のように一部の都道府県では英検を高校入試にも活用することもできます。お住まいの都道府県の入試制度を確認してみてください。
英検とTOEICはどちらを受けた方がいい?
英検とよく比較されるものがTOEICです。
どちらも日本国内で認知されている英語の資格試験ですが、どちらを受けた方がよいのでしょうか。どちらがよいかは、年齢や目的によって異なります。
英検がおすすめな人、TOEICがおすすめな人、それぞれご紹介します。
高校生以下なら英検がおすすめ
高校生以下の方には、英検がおすすめです。理由は2つあります。
1つ目は、自分のレベルに合った級に挑戦できるからです。例えば、5級であれば”Do you play soccer?”のような、簡単な文章が出題されます。5級に合格したら、次は4級に挑戦するというように、徐々にステップアップできる点が英検の魅力です。
TOEICの場合は、合否ではなくスコアで採点されるため、どのレベルの方でも受けるテストは同じです。agenda(議題)、merger(合併)のようなビジネスに関する表現が多く、高校生以下の方には内容を理解することが難しいかもしれません。
2つ目は、受験に利用できる可能性があるからです。志望校によっては、高校入試や大学入試で英検を利用できる場合があります。
IIBCのウェブサイトで、英検活用校を検索することができます。ご自身の希望校があるかどうか是非チェックしてみてください。
大学生以上ならTOEICがおすすめ
大学生や社会人であれば、TOEICがおすすめです。
就活や転職のときに、TOEICの点数を参考にされることが多いからです。TOEICの点数に応じて、奨励金や資格手当を支給する企業もあります。
また、TOEICではビジネスシーンで使われる英語表現が出題されます。実際に仕事で英語のメールを書くときや、英語の書類を読むときなどに役に立ちます。
英語を話せるようになりたいなら英検がおすすめ
読み書きだけではなく、英語が話せるようになりたい方は英検がおすすめです。
英検はスピーキングのテスト(面接)がありますので、英語を話す力を鍛えることができます。
一方、TOEICはリスニングとリーディングの2技能の試験です。TOEIC S&Wという、スピーキングとライティングの試験も存在しますが、あまり知られていなく受験者も多くありません。
英語を話せるようになることを目標にしている方は、TOEICよりも英検が向いています。
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本記事では、英検が役に立たないと言われる理由や、英検を受けるメリットについて解説しました。英検に挑戦してみたいと思った方もいるのではないでしょうか。
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