「英検準2級には独立した文法問題がないから、英文法は勉強しなくていい?」
「長文を読んでいると、どこが主語でどこが動詞なのか分からなくなることがある」
「ライティングで三人称単数のsの付け忘れや動詞の形のミスを繰り返してしまう」
英検準2級の合格を目指す方から、「英文法の勉強は必要なのか」という質問はとても多くいただきます。確かに、独立した文法問題のパートは存在しません。しかし、結論からお伝えすると、英文法の理解なしに準2級に合格することは非常に困難です。
英検準2級は「高校中級程度」の英語力が求められる試験です。長文を正しく読む、指示を満たした英作文を書く、聞こえた英語を瞬時に理解して答える――これら「4技能すべての土台」となるのが、中学〜高校基礎レベルの英文法力だからです。
この記事では、英検準2級合格に英文法対策が必要な理由、押さえるべき重要文法項目、4技能に直結する効果的な勉強法について詳しく解説します。
1. 英検準2級合格に「英文法対策」が必要な理由
英検準2級には文法問題のパートがありませんが、文法力は以下の4技能すべての合否に直接影響します。
リーディング:文の構造を見抜き、「返り読み」を防ぐ
準2級の長文読解(大問2・大問3)では、3級に比べて1文が長くなり、修飾関係が複雑になってきます。関係代名詞や分詞を使った修飾、完了形による時間の表現など、文法の理解があやふやなままだと文の骨格(主語と動詞)を見失い、意味を取り違えたり何度も読み直す「返り読み」をしてしまい、試験時間が足りなくなります。
ライティング:ケアレスミスを防ぎ、指示を正確に満たす英文を書く
Eメール問題(40〜50語)や意見論述(50〜60語)の採点では、時制の誤りや三単現のsの脱落、動詞の活用ミスなどの文法エラーが減点されます。また、「関係代名詞で2文を繋ぐ」「動名詞・不定詞を使って意見をまとめる」といった文法知識が、限られた語数の中でコンパクトに意味を伝えるために役立ちます。
リスニング&面接:英語の語順で意味を処理し、正しく答える
リスニングや二次試験の面接では、英語を前から順番に理解し、自分の考えを文法的に正しい英文で組み立てて発話する力が問われます。文法の基礎が定着していることで、会話のテンポに乗ってスムーズに対応できるようになります。

2. 英検準2級合格のために押さえるべき重要英文法5選
準2級で特によく使われ、合否を分けるポイントとなる重要な英文法項目を5つ紹介します。
① 現在完了形(Present Perfect)
「完了・経験・継続」の3用法を持ち、過去と現在を繋ぐ英文法の要です。準2級の長文では has/have + 過去分詞 の形が頻出し、意見論述でも「〜してきた」「〜したことがある」と背景を説明する際に使います。
- 例(継続):
She has studied English for three years.
(彼女は3年間英語を勉強し続けている。) - 例(経験):
I have never been to a foreign country.
(私は外国に行ったことが一度もない。)
② 関係代名詞・関係副詞(Relative Clauses)
名詞を後ろから詳しく説明する構造です。who(人)、which(物・事)、that(人・物両方)の関係代名詞に加え、where(場所)、when(時)などの関係副詞も読解で頻出します。
- 例:
This is the city where I was born and grew up.
(ここは私が生まれ育った街です。)
③ 不定詞・動名詞(Infinitive / Gerund)
「〜すること」を表す2つの形です。動詞によって不定詞(to-do)をとるか動名詞(doing)をとるかが決まるため、基本的な動詞のパターンを覚えておくことが重要です。また、want/ask/tell + 人 + to-do(人に〜してほしい/〜するよう頼む/〜するよう伝える)という構文も頻出です。
- 例(動詞の使い分け):
I enjoy playing tennis.(楽しむ → 動名詞) - 例(使役的構文):
My teacher told me to study harder.(先生は私に、もっと頑張って勉強するよう言った。)
④ 分詞の形容詞的用法(Participial Adjectives)
現在分詞(-ing)と過去分詞(-ed)が形容詞として名詞を修飾する用法です。感情を表す動詞では特に混乱しがちな exciting / excited のような「能動・受動の意味の違い」をしっかり区別しておきましょう。
- 例:
The book written by that author is very interesting.
(その著者によって書かれた本はとても面白い。) - 例(感情の使い分け):
The movie was exciting. I was excited.
(その映画はわくわくさせるものだった。私はわくわくした。)
⑤ 仮定法(Subjunctive Mood)の基礎
「もし〜なら、…だろう」という現実とは異なる仮定を表す構文(仮定法過去)です。準2級では複雑な仮定法過去完了まで使いこなす必要はありませんが、基本的な形を知っておくと、意見論述で「もし〜という対策を取れば、状況が改善されるだろう」と論理的な主張を展開するのに役立ちます。
- 例:
If I had more time, I would study abroad.
(もっと時間があれば、私は留学するのに。)
3. 準2級英文法を効率よく身につけるための勉強法
文法の「知識」と「使える力」は別物です。4技能合格に直結する勉強法を解説します。
ステップ1:中学英文法の抜けを確認し、高校基礎へ進む(インプット)
まずは中学レベルの文法(基本時制、助動詞、受動態、不定詞・動名詞の基本など)に不安がないか確認します。抜け漏れがあれば先に補強してから、完了形・関係詞・分詞など準2級で重要度が増す項目を学びます。文法ルールは暗記するより「なぜこの形になるのか」の理由を理解することが長続きのコツです。
ステップ2:過去問の長文を「精読」する
解き終えた過去問の長文を使い、各文の主語(S)・動詞(V)・目的語(O)・補語(C)を確認する精読を行います。関係代名詞がどの名詞にかかっているか、完了形がどの時制と対比されているかをペンで書き込むことで、「文法を文章の中で見抜く力」が育ちます。
ステップ3:ライティング演習で文法をアウトプットする
学んだ文法項目(関係詞や完了形など)を意識して、Eメールや意見論述を書いてみます。書いた後は指導者に添削してもらい、「文法エラーがないか」「不自然な表現になっていないか」を確認することで、インプットした文法が実戦で使える力に変わります。
4. 4技能を伸ばす2ヶ月の文法学習ロードマップ
試験日まで2ヶ月を想定した、英文法を軸とした学習計画です。
- 1〜2週目:中学文法の復習と準2級頻出文法のインプット
中学の基礎文法を素早く確認し、完了形・関係詞・分詞など準2級で差がつく項目を学びます。代表的な例文を声に出して読み(音読)、正しい文法構造を体に定着させます。 - 3〜6週目:精読とライティング演習(アウトプット中心)
過去問リーディング長文の精読を行い、英文解釈力を高めます。ライティング演習では毎回「文法ミスがないか」を意識して書き、添削フィードバックを受けて弱点を修正します。 - 7〜8週目:本番形式の演習とケアレスミス対策
時間を測って過去問全体を解き、リーディング・ライティングの時間配分に慣れます。自分が繰り返しやすい「文法エラーの癖」を洗い出し、本番前の見直しポイントを整理します。

5. 独学の限界と対策:客観的な指導と添削の重要性
文法知識は参考書で補えますが、「自分が書いた英文に文法ミスや不自然な表現がないか」を一人で判断することには限界があります。
独学での英文法対策における3つの限界
- ケアレスミスの「見落とし」
三単現のsの忘れ、動詞の原形・ing形・過去形の混同、前置詞の選択ミスなど、自分では正しいと思って書いた文に潜むエラーは、見直しだけでは発見しにくいものです。 - Eメールでの「疑問文の語順ミス」
Eメール問題で相手に質問を2つ投げかける際に、Do you like...?の代わりにYou like...?のように疑問文の語順を誤るケースが多く見られます。ネイティブや指導者でなければ、この「不自然さ」を指摘するのは難しいものです。 - 意見論述の「同じ文構造の繰り返し」
自分では多様に書いたつもりでも、採点官の目には似たような単純な文の連続に見えることがあります。文法の多様性を客観的に評価するには、第三者の視点が不可欠です。
英検準2級を確実に突破するためには、英語のプロによる「添削と指導」を受けることが最善の対策です。
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日本人講師がマンツーマンで指導します。ライティングの文法エラーを一つひとつ見逃さず添削し、「なぜこの形が正しいのか」を日本語で丁寧に解説するため、曖昧な理解を完全に解消できます。 - 2ヶ月間の短期集中プログラムと学習進捗の管理
試験日から逆算した2ヶ月間のスケジュールで学習を管理し、文法力の基礎固めからEメール・意見論述・面接対策まで、トータルに伴走します。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 3級レベルの文法が曖昧な状態で、準2級対策から始めても大丈夫ですか?
中学の基礎文法(be動詞・一般動詞の使い分け、基本時制、助動詞など)に不安がある場合は、まず中学文法の復習から始めることを強くおすすめします。準2級(高校中級程度)の文法は中学英語の延長線上にあるため、土台がしっかりしていないと途中で必ず行き詰まります。
Q2. 英文法と単語の勉強、どちらを優先すればいいですか?
どちらも並行して進めるのが理想です。単語帳を毎日少しずつ進めながら、文法は週2〜3回のペースで取り組みましょう。英文法を学ぶことで、覚えた単語が「文の中でどう使われるか」が見えるようになり、単語の定着率も上がります。
Q3. 準2級の英文法対策に使う参考書は何がおすすめですか?
専用の準2級対策本や、中学レベルの英文法をカバーした薄い参考書で十分です。難しい大学受験用の厚い文法書を買い直す必要はありません。基礎文法を1冊丁寧に仕上げたあと、準2級の過去問を使った精読とライティング演習に移行するのが最も効率的な学習ルートです。

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