「英検2級のライティングで、新しく加わった要約問題をどう書けばいいのか分からない」
「意見論述(英作文)で理由が思い浮かばず、語数が足りなくなってしまう」
「リーディングとライティングを合わせて85分しかなく、時間が足りない」
英検2級の一次試験において、合格を確実にするために最も重要なパートがライティングです。現在、ライティングは「英文要約(大問4)」と「意見論述(大問5)」の2題構成となっています。ライティング技能単体でCSEスコア全体の3分の1(650点満点)を占めるため、ここでの得点力が一次試験の合否を決定づけます。
この記事では、現在の英検2級ライティングにおける出題形式、時間切れを防ぐための時間配分、要約と意見論述それぞれの書き方テンプレート、そして2ヶ月で合格ラインに達するための効果的な勉強法について解説します。
1. 英検2級ライティングの出題形式と配点
現在の英検2級ライティングは、かつて行われたリニューアルを経て、以下の2つの英作文を記述する形式が標準となっています。
| 大問番号 | 問題形式 | 内容 | 指定語数 |
|---|---|---|---|
| 大問4 | 英文要約 | 与えられた約150語の英文の要点をまとめる | 45〜55語 |
| 大問5 | 意見論述 | トピックに対する自身の意見と理由を2つ書く | 80〜100語 |
採点基準は、両問題とも以下の4つの観点で評価されます。
- 内容: 与えられた課題(指示)に対して適切に答えているか
- 構成: 英文の繋がりが論理的で、展開が分かりやすいか
- 語彙: 単語の重複を避け、ふさわしい語を正しく使えているか
- 文法: 正確な文法を用い、多様な文構造を使い分けられているか
これら4つの観点から多角的に採点されるため、単にスペルミスがないだけでなく、論理の展開や、本文の語句を別の言葉で表現する「言い換え(パラフレーズ)」の精度がスコアを左右します。

2. 要約問題(大問4)の書き方とテンプレート
要約問題(大問4)では、約150語の英文を読み、その中心的な主張や背景、理由などを45〜55語にまとめます。
要約問題における鉄則は、「本文の文をそのままコピーしないこと(言い換えること)」と「自分の主観的な意見や、本文にない情報を勝手に追加しないこと」です。
要約の基本手順
- 各段落の主要な主張(トピックセンテンス)を見つける
2級の要約問題の英文は、通常「導入(テーマ)・本論(メリット・デメリットなど)・結論(今後の動き)」といった3段落で構成されています。それぞれの段落の主旨となる1文を抜き出しましょう。 - 抜き出したキーセンテンスを言い換える(パラフレーズ)
本文の単語と同義語に置き換えたり、主語と動詞を別のものにするなどして文構造を変えます。 - 接続表現でつなぐ
抜き出した3文を単に並べるのではなく、However(しかしながら)、Additionally(さらに)、Therefore(したがって)などのディスコースマーカーを使って、1つの自然な文章にします。
要約の3文テンプレート
2級の要約問題では、各段落の要点を1文ずつ(計3文)繋ぐ構成にすると、指定語数の45〜55語に収まりやすくなります。
【第1段落の要点(テーマや現状)】
However, 【第2段落の要点(問題点や対比など)】
Therefore, 【第3段落の要点(対策や結論)】
使える言い換え・接続表現の例
- 対比・逆接:
However,/On the other hand, - 追加・列挙:
Additionally,/Furthermore, - 因果関係・結論:
Therefore,/Consequently,
3. 意見論述(大問5)の書き方とテンプレート
意見論述(大問5)は、提示された社会的なトピックに対し、賛成・反対などの立場を表明し、理由を2つ挙げて80〜100語で論じるエッセイ形式です。
こちらも「導入・本論1・本論2・結論」の4段落構成で書くのが、最も論理的でスッキリとした文章になり、採点官にとっても読みやすい標準的なスタイルです。
意見論述の4段落構成テンプレート
第1段落:導入(Introduction)
自分の立場(賛成・反対など)を明示します。
I think that [トピックの内容]. I have two reasons to support my opinion.
(私は[トピックの内容]だと思います。私の意見を支持する理由は2つあります。)
第2段落:本論1(Body 1)
1つ目の理由と、それをサポートする具体例や説明を書きます。
First, [1つ目の理由]. For example, [具体的な説明].
(第一に、[理由]。例えば、[説明]。)
第3段落:本論2(Body 2)
2つ目の理由と、それをサポートする具体例や説明を書きます。
Second, [2つ目の理由]. This is because [具体的な説明や背景].
(第二に、[理由]。これは、[説明]だからです。)
第4段落:結論(Conclusion)
自分の立場を言葉を変えて再主張し、締めくくります。
For these reasons, I believe that [自分の立場].
(これらの理由から、私は[自分の立場]だと考えます。)
4. 時間切れを防ぐライティングの時間配分
筆記試験(リーディング+ライティング)の試験時間は85分です。リーディングの語彙問題や長文読解にも多くの時間を要するため、ライティングに時間を使いすぎるとリーディングが時間切れになり、逆にリーディングに時間をかけすぎるとライティングの推敲ができなくなります。
おすすめの時間配分モデルは以下の通りです。
- リーディング(大問1〜3): 約50分
- 要約問題(大問4): 約15分
- 読解・要点整理:5分
- 執筆:7分
- 見直し(スペル・語数チェック):3分
- 意見論述(大問5): 約20分
- 構成案メモ作成:4分
- 執筆:12分
- 見直し(スペル・文法・語数チェック):4分
This time allocation helps prevent running out of time during the actual exam.

5. 2ヶ月で合格ラインに届くライティング勉強法
ライティング力を2ヶ月で引き上げるためのステップを紹介します。
1〜2週目:テンプレートの定着と基礎表現のインプット
要約問題と意見論述のテンプレートを完全に暗記し、何も見ずに書ける状態にします。また、エッセイで頻出する「環境・社会・健康・テクノロジー」などの社会的テーマに関連する必須表現や、接続語を頭に叩き込みます。
3〜5週目:要約問題の「パラフレーズ」練習と部分執筆
過去問や模擬問題の英文を読み、各段落の要旨を日本語で一言にまとめ、それをさらに別の英単語・文構造を使って英語にする練習を重ねます。最初は語数が多くなりすぎたり少なすぎたりしますが、45〜55語の感覚を養いましょう。
6〜7週目:時間を測った本番形式の演習
要約と意見論述の2題を連続して35分で書き切る演習を行います。ここでは、タイマーをセットし、構成案を作る時間や見直しの時間を本番通りに確保するトレーニングに徹します。
8週目:間違いやすい文法・スペルミスの総復習
これまでに書いたエッセイや要約を見直し、自分が犯しやすい「三単現のsの脱落」「名詞の単複ミス」「時制の一致の誤り」などの癖をチェックし、本番で見直す際のポイントを明確にします。
6. 独学の限界と対策:添削と指導の重要性
ライティングは、リーディングやリスニングと異なり、「正しい解答が一つではない」ため、独学で伸ばすのが最も難しい技能です。
独学でのライティング対策における3つの落とし穴
- 文法やスペルミスに自分で気づけない
自分で書いた英文を読み直しても、思い込みがあるため細かい文法エラー(前置詞の選択ミス、冠詞の抜けなど)は見落としがちです。 - 論理展開の「不自然さ」が分からない
日本語の論理で英語を書いてしまうと、英語圏の採点官にとって不自然で説得力に欠けるエッセイになってしまいます。 - 要約の「言い換え」が適切か判断できない
本文の語句をそのまま残すと減点され、逆に言い換えようとして元の意味からズレてしまうなど、その微妙なニュアンスの判断は一人では困難です。
合格するためには、英語のプロフェッショナルによる客観的な「添削とフィードバック」を受けることが最も近道です。
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日本人受験生の弱点を熟知した日本人講師がマンツーマンで指導。微妙なニュアンスの違いや、要約のパラフレーズ方法、文法的な弱点を日本語で丁寧に噛み砕いて解説するため、着実に改善へと繋がります。 - モチベーションを維持する2ヶ月間の徹底サポート
試験日から逆算したスケジュールに沿って学習進捗を管理。レッスン以外の自主学習についても講師が的確にアドバイスを行うため、挫折することなく2ヶ月で実力を引き上げられます。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 指定の語数制限より多くなったり、少なくなったりした場合は減点されますか?
要約問題(45〜55語)も意見論述(80〜100語)も、指定された語数レンジを大幅に過不足があると「構成」や「内容」の評価において減点される可能性が非常に高いです。要約は40語〜60語、意見論述は75語〜110語程度を目安に、指定のレンジから離れすぎないように収める必要があります。
Q2. 要約問題で、本文の単語をどれくらい言い換える必要がありますか?
本文中のキーワード(固有名詞や特定のテーマに関わる単語など、代替できない言葉)はそのまま使っても問題ありません。しかし、動詞や形容詞、文構造(節を句にする、関係代名詞を使って繋ぐなど)は、可能な限り自分の言葉で言い換えることが語彙の評価を上げるポイントになります。
Q3. S-CBTで受験する場合、キーボードのタイピング速度はどの程度必要ですか?
ライティングの解答はキーボード入力(タイピング)になります。特別に速いタイピングスピードは必要ありませんが、キーボードを見ずに打つ「タッチタイピング」ができる程度になっておくと、執筆時間を大幅に短縮でき、見直しに時間を充てることができます。手書きと異なり、文章の挿入や削除(コピペ)が容易な点はメリットです。

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