小論文

【大学入試対策】誰でも書けるようになる!高校生のための小論文の書き方

近年、大学入試で小論文が課せられることが増えてきました。

多くの高校では小論文の授業がなく、小論文を一度も書いたことがない方も多いのではないでしょうか。

小論文って何を書いたらいいのかわからない。
小論文を上手く書くコツを知りたい。

本記事では大学入試のための小論文の書き方やコツをご紹介致します。

基本の型をマスターすることで誰でも小論文が書けるようになります。

なぜ高校生の小論文対策が必要なの?

大学入試のために必要になる可能性が高いからです。

現在では大学生になる約50%の生徒は一般選抜ではなく、総合型選抜や学校推薦型選抜を受けています。

総合型選抜や学校推薦型選抜は書類審査、面接、小論文が課せられることが定番のパターンです。

小論文の書き方はほとんどの学校では習わないため、しっかり対策することで他の受験生と差をつけることができます。

総合型選抜とは
  • 旧AO入試。2021年度より名称がAO入試から「総合型選抜」に変更された。
  • 「大学が求める学生像」と合致している学生を選ぶ入試制度。
  • 選考方法は大学や学部により様々だが、書類審査、面接、小論文のパターンが多い。
学校推薦型選抜とは
  • 旧推薦入試。2021年度より名称が推薦入試から「学校推薦型選抜」に変更された。
  • 公募制と指定校制の2つがある。
  • 学校長の推薦が必要。
  • 選考方法は大学や学部により様々だが、書類審査、面接、小論文のパターンが多い。

小論文とは?

小論文とはテーマに沿って自分の意見を述べて、相手を説得するための文章のことです。

小論文は作文とは異なります。

作文は「~だと思った」「嬉しかった」などの自分の体験や感想を書くのに対して、小論文は「私は~だと思う」「なぜなら~だからである」と自分の意見を根拠をもって論理的に書きます。

小論文の基本の書き方と構成

小論文は序論、本論、結論の順に3つの段落で構成されます。

この順番で書くことで小論文ができます。

序論自分の意見
本論①その意見を選んだ理由
②具体例
結論自分の意見を再び示す

序論:意見を書く

1行目にいきなり自分の意見を書きます。

前置きは不要です。

問われていることに対する自分の意見や答えを1行でシンプルに書きます。

  • 私は~に賛成である。/ 私は~に反対である。
  • 私は~だと考える。

賛成か反対か、どちらの立場を選んだのかは採点には関係ありません。
自分で好きな方(書きやすい方)を選びましょう。

本論:理由と具体例を書く

まず序論で書いた意見に対する理由を書きます。

  • なぜならば~だからである。
  • その理由は~だからだ。
  • 理由は二点ある。1つ目は~。二つ目は~。

次に具体例を書きます。

具体例は自分の身近な出来事や経験、またはニュースなどで報道されているような一般的な事実を書きます。

  • 例えば~というデータがある。
  • ~のような実例がある。
  • 以前に~のような経験をした。

結論:意見をもう一度書く

最後に、第一段落に書いた自分の意見をもう一度書きます。

序論と結論は同じ意見でなければいけません。

序論で賛成と書いたのであれば、結論も賛成と言い切ります。

序論と結論にズレが生じていないか意識して書きましょう!

小論文の3つの出題パターン

小論文の問題には大きく分けて3つの出題パターンがあります。

テーマ型、課題文型、資料型です。

テーマ型

テーマ型
  • 問題文のみ
  • 〇〇についてあなたの考えを600字以内で述べなさい。

問題文のみが記載されている最もシンプルな出題形式です。

課題文型

課題文型
  • 問題文+課題文
  • 以下の文章を読んで、〇〇についてあなたの考えを600字以内で述べなさい。

大学入試で最も出題頻度が高いものがこの課題文型です。

問題文に加えて、長い課題文が与えられます。

資料型

資料型
  • 問題文+資料
  • 以下の資料A~Dは〇〇に関するものです。これから〇〇についての現状の問題点をまとめた上でその解決策を800字以内で書きなさい。

問題文に加えて、グラフや表などの資料が与えられています。

その資料を分析した上で問題に答えます。

資料型の出題パターンは苦手とする人が多いです。

小論文の書き方の基本ルールを覚えよう!

小論文は書き方の基本ルールを守って書くことが重要です。

基本的なルールが守れていない文章は幼稚な印象を与えてしまいますので、しっかり確認していきましょう。

文末は「だ・である調」で統一する

小論文は「だ・である調」を使用します。

「です・ます調」は禁止ではありませんが、小論文では基本的に使いません。

そして重要なことは「だ・である調」と「です・ます調」を混ぜないことです。

「だ・である調」で書いていたのに、途中で「~です。」「~だと思います。」などとうっかり「です・ます調」を混ぜてしまうことはよくあります。

これらが文章の中に混在すると大きく減点される可能性がありますので注意しましょう。

一人称は「私」を使う

小論文では一人称は「私」を使います。

一人称とは自分自身を指す言葉ですね。

私、あたし、僕、俺、自分など様々な言い方がありますね。

小論文を書くときは、ご自身の性別に関係なく「私」で統一します。

口語体(話し言葉)を使わない

小論文を書くときは口語体(話し言葉)ではなく、文語体(書き言葉)を使います。

普段何気なく使っている言葉ですが、いざ文語体に直すとなると迷ってしまう方が多いです。

口語体文語体
~と思う~と考える
(文頭の)なので したがって、それ故、つまり
もっと より
いろんな 様々な
あと また、さらに
きつい 過酷な、辛い
とても 非常に
ずっと~する ~し続ける

「ら抜き言葉」「い抜き言葉」を使わない

「ら抜き言葉」「い抜き言葉」とは、文法的に必要な「ら」や「い」が抜け落ちている表現のことを指します。

話し言葉としてよく使われていますが、小論文ではこれらの表現は使用禁止です。

ら抜き言葉
  • 見れる → 見られる
  • 食べれる → 食べられる
  • 着れる → 着られる
  • 来れる → 来られる
  • 寝れる → 寝られる
  • 生きれる → 生きられる
  • 決めれる → 決められる
い抜き言葉
  • してる → している
  • 話してる → 話している
  • 使ってる → 使っている
  • 食べてる → 食べている

略語・略字を使わない

小論文では略語と略字を使用しないというルールがあります。

「スマホ」は「スマートフォン」、「SNS」は「ソーシャルネットワーキングサービス」のように正式名称で書きます。

  • スマホ → スマートフォン
  • SNS → ソーシャルネットワーキングサービス
  • ネット → インターネット
  • 携帯 → 携帯電話
  • アプリ → アプリケーション
  • コンビニ → コンビニエンスストア
  • 部活 → 部活動
  • 原発 → 原子力発電・原子力発電所

略語が正式名称として認知されているものは、そのまま記載します。

例:パソコン(パーソナルコンピューター)、ボールペン(ボールポイントペン)など

オノマトペは使わない

小論文を書くときにはオノマトペは使用しません。

オノマトペとは自然界の音、動物の声、動作などを音にして示したものです。

例えば、犬がワンワン鳴く、雨がザーザー降るなどです。

  • 犬がワンワン鳴く → 犬が鳴く
  • 雨がザーザー降る → 雨が激しく降る
  • コツコツお金を貯める → 着実にお金を貯める
  • イライラする → 苛立つ
  • スラスラ話す → 流暢に話す
  • ギリギリ間に合う → かろうじて間に合う

小論文の書き方の3つのコツ

①    問いに対して答え方が適切であるか確認する

問題文をしっかり読み、問いに対する答えが合っているかどうかを確認します。

例えば、「〇〇について賛成か反対かあなたの意見を述べなさい」という問題だった場合、賛成か反対かを答えます。

賛成か反対かを聞かれているのに「〇〇の原因は~」「〇〇は深刻な問題です」などと答えてはいけません。

②    具体例は意見や理由をサポートする内容にする

具体例は序論と結論で述べた意見、本論で述べた理由をサポートするものにします。

自分の意見と具体例が微妙にずれてしまうことが多々ありますので注意が必要です。

③   具体例は書きすぎない

小論文の8割以上が具体例になっているケースが稀にあります。

これは小論文とは言えずエッセイに近いものになってしまいます。

具体例はあくまで脇役で、本論の主役は「理由」です。

その理由を引き立てるための添え物が具体例です。

具体例がメインの文章にならないようにしましょう。

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