「Part5で1問ずつ迷っているうちに、Part7の時間がなくなってしまう……」
「選択肢を見て、なんとなくBを選んでしまう。結果、いつも同じところで外す」
「品詞問題と語彙問題の見分け方がわからない」
TOEIC L&Rリーディングの最初のパートがPart5(短文穴埋め問題)です。30問・約10分——1問あたり平均20秒。ここで時間を浪費すると、後半のPart7(長文54問)が「塗り絵」で終わる原因になります。逆に言えば、Part5を10分で駆け抜ければ、リーディング全体の勝敗が決まります。
結論から言うと、Part5対策の核心は「問題タイプを3秒で見極めること」「文法→語法→意味の順で消去すること」「迷った問題は15秒で損切りすること」です。この記事では、IIBC公式サンプルと高得点者の分析をもとに、Part5特化の完全ガイドをお届けします。
1. Part5の出題形式と時間配分
基本ルール(IIBC公式)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問題数 | 30問 |
| 形式 | 不完全な短文に空欄1つ。4択から最も適切な語句を選択 |
| 位置 | リーディングセクションの第1パート(Q101〜130相当) |
| 目標時間 | 約10分(1問15〜20秒) |
リーディング全体との関係
| パート | 問題数 | 目標時間 |
|---|---|---|
| Part5 | 30問 | 10分 |
| Part6 | 16問 | 8〜10分 |
| Part7 | 54問 | 55〜57分 |
018のリーディング記事でも解説した通り、Part5・6を短縮できた分だけPart7に時間を回せます。 Part5は「速く正確に」が唯一の正解です。

2. 3つの問題タイプ — 最初に見極める
Part5の30問は、大きく3タイプに分類できます。選択肢を見た最初の3秒でタイプを判定しましょう。
| タイプ | 選択肢の特徴 | 出題数の目安 |
|---|---|---|
| 品詞問題 | 同語幹で語尾だけ異なる | 約7問 |
| 語彙問題 | 品詞は同じ、意味が異なる | 約10問 |
| 文法問題 | 時制・接続詞・関係詞・代名詞等 | 約13問 |
※出題比率はTOEIC Hacks等の分析に基づく目安です。
品詞問題の例(IIBC公式サンプル)
Customer reviews indicate that many modern mobile devices are often unnecessarily ——-.
(A) complication (B) complicates (C) complicate (D) complicated
→ 空欄の前に are がある → 形容詞が必要 → (D)
語彙問題の例
All clothing sold in Develyn’s Boutique is made from natural materials and contains no ——- dyes.
(A) immediate (B) synthetic (C) reasonable (D) assumed
→ 4つとも形容詞。文脈で「合成の」が自然 → (B)
文法問題の例
Jamal Nawzad has received top performance reviews ——- he joined the sales department two years ago.
(A) despite (B) except (C) since (D) during
→ 現在完了 + 時点 → since → (C)
3. 品詞問題 — 空欄の「前後」だけで秒殺
品詞問題は、文全体の意味を読まなくても解けるボーナス問題です。021の文法記事でも触れましたが、Part5ではこの技法が最もROIが高いです。
空欄の前後で品詞を判定
| 空欄の前後 | 入る品詞 |
|---|---|
| 冠詞(a/the)の後 | 名詞 |
| 所有格(his/her)の後 | 名詞 |
| be動詞(is/are/was)の後 | 形容詞 or 過去分詞 |
| 名詞の前 | 形容詞 |
| 動詞の前 | 副詞(文頭・文末も副詞が多い) |
| 動詞の後(他動詞) | 名詞(目的語) |
| 前置詞の後 | 名詞 or 動名詞(-ing) |
語尾パターン
- 名詞: -tion, -ment, -ness, -ity, -ance
- 形容詞: -able, -ive, -ful, -al, -ed(過去分詞形容詞)
- 副詞: -ly
- 動詞: 語幹そのまま(原形・三単現・過去形)
知らない単語でも、「the __ の空欄 → 名詞語尾を選ぶ」だけで正答率が上がります。
4. 文法問題 — 頻出7項目
文法問題は「021 TOEIC文法対策」で基礎を固め、Part5ではパターン認識で速解します。
① 時制・時を表す語
- 現在完了 + since / for
- 過去形 + when / after
- 未来形 + will / be going to
② 接続詞 vs 前置詞(超頻出ひっかけ)
| 接続詞(後ろに S+V) | 前置詞(後ろに名詞) |
|---|---|
| although, because, since, when | despite, because of, since(前置詞用法), during |
Although it was raining ✓ / Despite the rain ✓
③ 関係代名詞
- 人 → who / that(目的格: whom はPart5では稀)
- 物 → which / that
- 所有格 → whose
- 空欄が説明するのが「人か物か」を主語から判断
④ 代名詞
- 主格 / 所有格 / 目的格 / 再帰代名詞の使い分け
- Among ——- recognized… → those(those who… の形)
⑤ 主語と動詞の一致
- 主語が不可算名詞・複数形 → 動詞も複数
- Learning new skills enhances…(動名詞主語は単数扱い)
⑥ 態(能動・受動)
- 目的語がないのに他動詞 → 受動態を疑う
- The report was completed by…
⑦ 比較
- than がある → 比較級
- as … as → 原級比較

5. 語彙問題 — コロケーションで即答
語彙問題10問は、単語帳の暗記量がそのまま正答率に直結します。ただし、「単語単体」より「語の組み合わせ(コロケーション)」で覚えるとPart5で即答しやすくなります。
頻出コロケーション例
| 動詞 + 名詞 | 意味 |
|---|---|
| meet a deadline | 締切に間に合わせる |
| make a decision | 決定する |
| take responsibility | 責任を取る |
| raise awareness | 認知を高める |
| conduct a survey | アンケートを実施する |
| submit a report | 報告書を提出する |
桐原書店の『Database』シリーズは、こうした語法(どの品詞とセットで使うか)を体系的に学べるため、Part5・6対策に特に相性が良い教材です。
語彙問題の解き方
- 空欄前後の1文だけ読む
- 4択を意味で消去(文脈に合わないものを除外)
- 残り2つでコロケーション・ニュアンスを比較
- 15秒超えたらマークして次へ(後で見直すよりPart7時間確保が優先)
6. 解法の優先順位 — 文法→語法→意味
高得点者の多くは、次の順序で選択肢を絞ります(Candy’s notebook等)。
- 文法で消す — 品詞・時制・接続詞/前置詞の区別で2択まで
- 語法で選ぶ — コロケーション・前置詞セット(depend on, responsible for)
- 意味で判断 — 残った選択肢を文脈で比較
「意味を読んでから文法を確認」では20秒を超えがちです。構造ファーストがPart5の鉄則です。
7. 本番の時間管理 — 10分を守る技術
20秒ルール
- 0〜5秒: 選択肢を見てタイプ判定
- 5〜15秒: タイプ別テクニックで解答
- 15〜20秒: まだ迷う → とりあえずマークして次へ
損切りの勇気
600点台なら、Part5で25問正解+5問は塗り絵でも戦略的に有効な場合があります。800点以上を目指すなら27問以上を目標に、品詞問題はほぼ全問正解を狙いましょう。
見直しは原則しない
Part5の後にPart6・7が続きます。Part5だけ見直してPart7の時間を削るのは得策ではありません。最初の直感 + 構文判断を信じて前に進む。
8. 効果的な勉強法 — 演習と音読
公式問題集でパターン別に分析
- Part5を30問通しで解く(10分計測)
- 間違えた問題を品詞/語彙/文法に分類
- 解説で「なぜ他の選択肢がダメか」まで確認
- 間違えた問題の全文を音読10回(桐原書店メソッド)
音読すると、文法的に不正解な選択肢に「リズムが合わない」と感じるようになります。021の文法記事でも解説した文法感覚は、Part5で最も活きるスキルです。
1日20分の学習例
- 10分: 公式問題集Part5を30問(時間計測)
- 5分: 間違えた5問の解説精読
- 5分: 間違えた問題の全文音読

9. よくある質問(FAQ)
Q1. Part5とPart6、対策は同じ?
A1. 基礎(文法・語彙・品詞)は共通です。Part5は空欄1つの短文、Part6は4問セットの長文穴埋めで、空欄に文(1文)が入る問題もあります。Part5で品詞・文法の反射神経を鍛えてからPart6に進むのが効率的です。
Q2. 021の文法記事とこの記事の違いは?
A2. 021は文法基礎のやり直し(中学・高校文法の穴埋め)が中心。本記事はPart5特化(出題比率・20秒ルール・タイプ別秒殺)です。両方読むと、土台 + 実戦が揃います。
Q3. 語彙力が足りず、語彙問題ばかり外す
A3. TOEIC頻出語1500〜2000語を、コロケーション付きで覚えましょう。Part5の語彙問題はビジネス場面が中心なので、公式問題集の解説に出てくる語句を優先的に単語帳化するのが効率的です。
Q4. 品詞問題で語尾がわからない単語が出る
A4. 空欄の前後の文法関係(冠詞の後、be動詞の後等)から品詞を決定し、語尾が合う選択肢を選びます。語尾パターン(-tion=名詞、-ly=副詞)もセットで暗記しましょう。
Q5. Part5を8分で終わらせるべき?
A5. 10分以内が目標で十分です。8分で終わればPart7に2分回せますが、焦ってミスが増えるなら10分で27問以上正解の方が総合得点は高くなります。まずは正答率、次にスピードの順で改善しましょう。
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2. 日本人講師が「なぜその選択肢がダメか」を論理的に解説
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3. 音読トレーニングで「文法感覚」を体得
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