TOEIC®L&Rテストでは日常会話のほか、ビジネスシーンを題材とした問題が出題されます。
そのため、ビジネスマン向けの資格といわれていますが、大学生にとってはどうなのでしょうか。
今回は、大学生がTOEIC®L&Rテストを受けるメリットについて解説します。
TOEIC®L&Rテストの受験に興味のある大学生は、ぜひ参考にしてみてください。
大学生の受験者数は?平均の点数は?
2019年に実施されたTOEIC®L&Rテストにおける大学生の受験者数は275,876人。
公開テスト全体の受験者830,954人の約3割を占めています。
また、全体の平均点が588点なのに対し、大学生の平均点は574点でした。(※1)
※1参考元:IIBC「TOEIC® Program DATA & ANALYSIS 2020」
大学生はまずは600点を目指そう!
大学生がTOEIC®L&Rテストで獲得すべき点数は600点です。
履歴書に書ける点数が600点くらいからなので、まずはここを目標にするのが丁度良いでしょう。
600点以上のスコアを取得できれば、就職を有利に進められる可能性があります。
ただし、外資系企業や国際部門での勤務、バイヤー、観光業など、英語を使った仕事にしたいなら、それ以上の730点を目指してください。
大学生がTOEIC®L&Rテストを受験するメリットは?
ここでは、大学生がTOEIC®L&Rテストを受けるメリットをご紹介します。
TOEIC®L&Rテストの受験を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
大学入試に活用できる
厳密には高校生が対象の話となりますが、TOEIC®L&Rテストを活用して、大学入試の加点や判定の優遇、試験免除などが受けられます。
2020年度の入学試験では、TOEIC Program 活用校は国内で333校でした。(※2)
ご自身の希望校がTOEIC Program 活用校なのか、公式サイトの活用一覧などから確認してみてください。
もし一覧に含まれているなら、TOEIC®L&Rテストを受験して大学が求める基準スコアを獲得し、大学入試を有利に進めましょう。
※2参考元:IIBC「TOEIC® Program 大学の入学試験における活用状況-2020年度-」
大学のプレイスメントテスト(クラス編成)や単位取得にも活用できる
TOEIC®L&Rテストは、大学の英語授業においてのクラス分けに使われる、プレイスメントテストとしても活用されています。
また、大学での単位認定として活用する学校も増加傾向にあり、2021年度は334校の大学で活用されています。(※3)
たとえば、山口大学や福岡県立大学では大学全体で、駒沢大学の経済学部や中央大学の総合政策学部でも、単位認定として活用されています。
大学側が求めるスコアを獲得して単位認定してもらえば、授業のコマ数が減り、ゆったりとした大学生活を送れますよ。
※3参考元:IIBC「プレイスメントや単位認定の基準」
大学の編入試験や、大学院への院試でもTOEIC®L&Rテストを活用できる
大学入試や単位認定のほか、大学の編入試験や大学院への院試でも活用できます。
大学編入については、TOEIC®L&Rテストのスコアが出願条件となっている大学や、英語試験を免除してくれるところもあります。
たとえば、北海道大学の医学部・医学科では680点、宇都宮大学の国際学部では650点、名古屋大学の経済学部では590点、神戸大学の法学部では500点のスコア提出が必要です。(※4)
大学院での院試に関しても、書類審査の際や、英語試験の代わりとしてTOEIC®L&Rテストのスコアを提出しなければならないケースがあります。
たとえば、東京大学大学院、大阪大学大学院、京都大学大学院、九州大学大学院などの国立大学院、
青山学院大学院、立教大学大学院、関西学院大学大学院、同志社大学大学院などの私立大学大学院での院試にて、TOEIC®L&Rテストのスコア提出が求められています。
なお、院試で活用できるスコアについては、求められているスコアのほか、いつ受験したものが有効なのかも、きちんと確認するようにしましょう。
募集要項に、「〇〇年〇月〇日~〇〇年〇月〇日までに受験した公開テストのみ有効」といった記載がありますので、チェックしておいてください。
※4参考元:学校法人羽場学園専修学校 中央ゼミナール「大学編入試験でTOEIC・TOEFL等のスコア提出が必要な大学」
就職活動において有利となる
冒頭でもお伝えしましたが、TOEIC®L&Rテストのスコアを取得しておくと、就職活動を有利に進められる可能性が高まります。
TOEIC®L&Rテストを実施するIIBCが行った英語活用実態調査によると、約6割の企業が採用時にTOEIC®L&Rテストのスコアを要件や参考にしていることが分かっています。
要件、参考とするスコアの平均点は545点。(※5)
公共団体や鉱業業界といった人気業界への就職を希望する場合は、上記の平均点を上回る600点以上の取得を目指しましょう。
また、600点が足切りとなっている企業が多いです。
人気企業への就職を狙っている方も、600点以上のスコア取得を目標にしてみてください。
※5参考元:IIBC「就職やキャリアアップに役立つTOEIC® Program」
インターンシップでも役に立つ
インターンシップの応募の際にも、TOEIC®L&Rテストのスコアが使えます。
英語を使う職種や外資系企業でのインターンを希望する場合、エントリー時にTOEIC®L&Rテストのスコアをアピールすれば、自己PRに説得力を持たせられるでしょう。
また、有名企業や大手企業へのインターンは倍率が高いです。
志望企業へのインターンの機会を獲得するためにも、多くの企業で認知されているTOEIC®L&Rテストのスコアを、ご自身のアピール材料としてみてはいかがでしょうか。
公務員試験や教員採用試験でも活用できる
公務員試験を受ける予定の方にも、TOEIC®L&Rテストの受験はおすすめです。
国家公務員採用総合職試験では、600点以上のスコアがある場合は15点、700点以上の場合は25点加算してもらえます。
その他、自治体職員採用試験や警察官採用試験でも、TOEIC®L&Rテストのスコアを活用することが可能です。(※6)
さらに、TOEIC®L&Rテストのスコアは教員採用試験でも役立ちます。
TOEIC®L&Rテスト活用状況を一部ご紹介しましょう。
- 宮城県 550~729点:【小学校】第一次選考で2点加算
- 東京都 900点以上(+Speaking 160点以上):【中・高共通、特別支援学校、小学校全科】実技試験免除
- 愛知県 500点以上:【小学校】第一次試験における成績に5点加算
- 大阪市 550点以上:【小学校】第一次選考の面談テストの総合点に30点、第二次選考の筆答・実技の合計点に10点加算
- 福岡県 730点以上:【小学校】第一次試験における専門教科の成績に15点加算 など(※7)
このように、さまざまな採用活動の場面で、TOEIC®L&Rテストのスコアは使えます。
入社後の昇進や評価の面でも有利になるため、時間のある大学生のうちにTOEIC®L&Rテストを受けておくと良いでしょう。
※6参考元:IIBC「公務員試験に役立つTOEIC® Program」
※7参考元:IIBC「TOEIC®Tests 教員採用試験における活用状況〔2021〕 」
まとめ
TOEIC®L&Rテストは単位取得や大学の編入試験、院試でも活用できる試験です。
就職活動やインターンシップ、公務員試験、教員採用試験などでも役立ちます。
さらに、昇進の条件としてTOEIC®L&Rテストを活用している企業も多いです。
TOEIC®L&Rテストは活用できる場面の多い資格なので、将来のことを考えると、大学生がTOEIC®L&Rテストを受験するメリットはとても大きいといえるでしょう。
働き始めてしまうと、忙しくてあまり勉強に時間が割けなくなってしまいます。
今のうちに、集中してTOEIC®L&Rテストの学習をしてみてはいかがでしょうか?
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