中学生になると本格的な英語学習がスタートします。
周りで英検を受ける人も増え始めますので、英検を受験してみようかなと考える方もいるのではないでしょうか。
そんな中学生の英検に関する疑問にお答えします。
中学生が英検を取得するメリット
英語学習の目標になる
英検の勉強をすることで英語学習の目標を設定することができます。
取得した級やCSEスコアを通して、自分の英語力を客観的に評価することができます。
そして英検に合格したという成功体験は自分に自信がつきますし、英語学習のモチベーションアップにも繋がります。
英語力が向上する
英検の勉強をすることで読む、書く、聞く、話すの4技能をバランスよく伸ばすことができます。
英検は3級以上になると対面による面接でのスピーキングテストがありますので、日本人が苦手とするスピーキング力が身につくことも大きな特徴です。
英語力が向上することで将来の選択肢が大きく広がります。
受験勉強に役立つ
英検と受験英語は全くの別物なんてことはありません。
どちらも同じ１つの言語です。
英検に合格するためには英語の語彙力が必要です。
この英検で培った単語・熟語の知識はそのまま受験に生かすことができます。
英語の土台となるのは語彙力だからです。
単語の意味が分からなければ英語の文章を読むことも聞き取ることもできません。
英検の勉強を通して英語力が向上することで、定期テストや高校入試でも点数アップが期待できます。
英語は必ず受験科目に入っている
公立高校と私立高校、どちらを受験する場合でも英語は避けて通れません。
公立高校は英・国・数・社・理の5教科、私立高校は英・国・数の3教科が受験科目になっていることが多いです。
- 公立高校 英・国・数・社・理
- 私立高校 英・国・数
避けられないのであれば早いうちに勉強を始めることが有効ではないでしょうか。
とは言っても、中学1年生から本格的な受験勉強をするというのは現実的ではないですよね。
そこで英検取得を中期目標にし、定期的に勉強を集中してする環境を作ってみてはいかがでしょうか。
申し込みさえしてしまえば試験日が決まりますので強制的に勉強せざるを得ない状況を作ることができます。
定期的に英検を受けることで緊張感を持って英語学習が続けられます。
都立高校ではスピーキングテストが導入されている
都立高校では令和5年入試から英語のスピーキングテスト（ESAT-J）が実施されることになりました。
このスピーキングテストは高校入試と同日に行うわけではなく、11月に試験が実施され1月中旬に結果が出ます。評価はA～Fまでの6段階です。
この評価は調査書に記載されます。
| ESAT-J結果 | 点数 |
| A | 20点 |
| B | 16点 |
| C | 12点 |
| D | 8点 |
| E | 4点 |
| F | 0点 |
高校入試の合否は試験の点数、調査書点、スピーキングテストの３つの総合得点で決まります。
学力検査の得点 ＋ 調査書点 ＋ スピーキングテストの点数
英語の勉強が得意な人でも、スピーキングは話すことに慣れていなければ言葉がなかなか出てきません。
現在スピーキングテストは都立高校の入試のみの話ですが、今後他の都道府県でも東京に続き導入するかもしれません。
スピーキングテストが導入されても困らないように、英検受験でスピーキングの練習をしておくと安心です。
大学受験でも有利になる
中学生からするとまだ先の話ではありますが、大学受験のときにも英検はとても役に立ちます。
大学入試で英検を利用する大学が増えているからです。
英検が推薦の出願資格になっていたり、英語の学科試験が免除になったり、入試の点数に加点があったりします。
中学生の頃からコツコツ勉強しておき、高校のうちに2級以上を取っておくと受かる大学の選択肢が広がります。
高校入試の練習になる
英検を受けることで高校入試の練習になります。
団体受験ではなく個人で英検を申し込む場合、指定された公式の受験会場（本会場と言います）で試験を受けることになります。
- 家から受験会場までの行き方と所要時間を調べて、家を出る時間を逆算する。
- 初めて行く場所で知らない人たちと一緒に試験を受ける。
- 試験の緊張感や空気を肌で感じる。
この体験をすることが高校入試でも役に立ちます。
特に試験の緊張感や雰囲気に慣れることは重要です。
高校入試で緊張しすぎて実力を発揮できないなんてことがないように、日頃から英検を受験して試験に慣れておくことをお勧めします。
高校入試で優遇される
英検を取得していると高校入試のときに有利になる場合があります。
英検の取得情報は調査書に記載されます。
推薦入試のときにアピール材料になります。
公立高校の入試では英検は参考程度で特に優遇されない都道府県が多いのですが、一部の私立高校では入試のときに学科免除や学力試験の点数に加点など優遇措置があります。
大阪府の公立高校入試では英検が使える
公立高校の入試では英検は優遇されない都道府県が多いと申し上げましたが、
なんと大阪府の公立高校の入試では英語の学力試験に英検が使えます。
英検の級が読み替え率により換算したスコアになります。
そして入試当日の英語の学力テストと比較して高い方の点数が結果として採用されます。
| 英検 | 読み替え率 | 点数 |
| １級・準１級 | 100% | 90点 |
| ２級 | 80% | 72点 |
大阪府の高校入試の英語は90点満点です。
つまり英検2級を持っていれば90点満点の80%で72点、準1級または1級を持っていれば90点満点の100％で90点の得点が保証されるということです。
高校入試は一発勝負なのに対して英検は複数回チャレンジすることができます。
これは受けない理由はないのではないでしょうか。
中学生は英検何級を目指したらいい？
中学生のうちに英検３級以上を目指しましょう。
なぜなら高校入試のときに優遇されるのは3級以上が多いからです。
英検3級のレベルは中学卒業程度です。
難関高校を目指す中学生はさらに上を目指、準2級以上を目標にしましょう。
| 1級 | 大学上級 |
| 準1級 | 大学中級 |
| 2級 | 高校卒業 |
| 準2級 | 高校中級 |
| 3級 | 中学卒業 |
| 4級 | 中学中級 |
| 5級 | 中学初級 |
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本記事では中学生が英検を取得するメリットについて解説しました。
英検は取っておいて損はない資格だと言えるのではないでしょうか。
しかし中学生になると部活が始まり、塾に通い始める子も増え、急に忙しくなりますよね。
定期テストの勉強だけで精一杯で英検対策まで手が回らないという方も多いのではないでしょうか。
また、英検のライティングやスピーキングの対策を自分1人でするのは難しいかと思います。
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