高校中級程度のレベルの問題が出題される英検®準2級。
英語力の向上や進学のため、受験を控えている方も多いでしょう。
なかには、確実に力が身につき、かつ効率的な学習法を模索している方もいると思います。
お子様が受験される場合は、親御様のフォローが必要かと思いますが、プロの講師に任せたいと思っている方もいるでしょう。
そのような方たちに向けて、英検®準2級の一次試験対策が効率よくできる、おすすめの勉強法を解説します。
また、英検®準2級のレベル感や、主に日本人講師がレッスンを担当する、オンラインレッスンもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
※学習方法やオンラインレッスンについて知りたい方は、目次から見たい項目をクリックしてくださいね。
英検®準2級のレベル&難易度
ここでは、英検®準2級のレベル、合格点・合格率、必要な勉強時間などについてお伝えします。
英検®準2級のレベルについて
冒頭でもお伝えしたとおり、英検®準2級は高校中級程度のレベルです。
合格するには、約3500語の単語を覚えなければなりません。
中学生や高校生といった学生の受験者が多いのですが、小学生や英語を勉強する大人の方も取得を目指しているなど、幅広い年齢層に受験されている級です。
英検®準2級の合格点・合格率
英検®準2級の合格点は公開されていません。
しかし、ESL clubで発信されている情報によると、一次試験の合格点の目安は54点/83点、
二次試験は20点/33点とのこと。
上記はあくまで目安ですが、参考にしてみてください。(※)
合格率も現在非公開となっていますが、約35%だと考えられています。
※参考元:ESL club「英検準2級の合格点・レベル・問題傾向・合格に必要な学習時間などを完全まとめ!」
英検®準2級合格に向けて何時間勉強すればいい?
英検®準2級を受験される方のなかには、中学英語が全然分からない方がいれば、英検®3級に合格したばかりの方もいるかと思います。
このように、個人のレベルに差があるため「〇時間」と一概に断言はできないのですが、ある程度実力がある方は約30時間、基礎固めや語彙力を強化する必要のある方は、約60時間を目安に考えてみてください。
なお、なるべく時間をかけずに合格するポイントは、きちんと勉強計画を立てること。
効率的な学習法で、日々コツコツと対策することも大切です。
英検®準2級一次試験の内容
英検®準2級の一次試験の内容は下記の通りです。
【筆記問題】(75分)
問題 | 形式 | 問題数 |
1 | 短文の語句空所補充 | 20問 |
2 | 会話文の文空所補充 | 5問 |
2 | 長文の語句空所補充 | 5問 |
3 | 長文の内容一致選択 | 7問 |
4 | 英作文 | 1問 |
【リスニング】(約25分)
問題 | 形式 | 問題数 |
1 | 会話の応答文選択 | 10問 |
2 | 会話の内容一致選択 | 10問 |
3 | 文の内容一致選択 | 10問 |
【英検®準2級】一次試験合格を目指せる勉強法をご紹介
ここでは、英検®準2級・一次試験合格のための力を身につけられる、おすすめの勉強法をご紹介します。
単語、文法、リスニング、リーディング、ライティングのほか、英語力を総合的に鍛えられる音読学習や、過去問を解く重要性についてもお伝えします。
単語
英検®に特化した単語帳を使って、高校1、2年生で学習する単語・熟語などを覚えていきましょう。
学び方としては、単語帳にある準2級のレベルの総ページを6つのパートに分け、1つのパートを1週間かけて学び、6週間で完成させます。
その後、2週間で覚えた単語の復習を行い、試験に臨みましょう。
単語を学ぶ際、全然知らない単語や覚えられていない単語を見つけたら、付箋などを使ってしるしをつけ、しっかり覚えるまで繰り返し勉強してください。
また、単語学習をするときにおすすめなのが、音読を取り入れることです。
音読の効果については、後ほど詳しく解説します。
さらに、コロケーションで覚えるのも、おすすめの学び方の一つ。
“heavy rain”や” do laundry”といった、よく使われる単語の組み合わせを覚えておけば、自然な表現を使って文章を書くことができるので、ライティングの際にも役立ちます。
文法
文法学習に関しては、基礎固めをするのがポイント。
中学や高校中級レベルの文法で、しっかり理解できていない部分をおさらいするところから始めましょう。
その後、旺文社の教本を使って学習します。
教本をじっくり読みながら対策を進めることで、学校でまだ教わっていない文法項目を学びつつ、頻出の文法事項を押さえていくことができます。
文法を学習する際は頻出問題を中心に、文法事項を丸暗記ではなく、そのルールの背景や理由も理解しながら学びましょう。
その際、辞書のように使えるFACTBOOKのような文法書が手元にあれば、とても役立ちます。
音読学習
音読学習は英語を勉強する際、効果抜群の学習法だといわれています。
音読すれば、目だけでなく口と耳も使われるので、脳内の海馬と呼ばれる器官が刺激され、長期記憶につながります。
そのため、単語学習に音読がおすすめなのですが、音読の効果は長期記憶だけではありません。
ネイティブのキレイな英語を徹底的にマネして発話すれば、発音が良くなります。
正しい発音のほかリズムやアクセントも習得できるため、スピーキング力とリスニング力が向上します。
また、音読を通して、文章内で使用されているフレーズや文法事項もインプットしていけるなど、音読学習にはさまざまなメリットがあるのです。
さらに、問題を解いた後の仕上げに音読をすることで、その問題に対する理解度もチェックすることが可能。
ただ問題を解いて答え合わせをするだけは力がつきませんので、最後の仕上げに必ず音読するようにしましょう。
音読学習のやり方
まずは、リピーティングから始めてみましょう。
リピーティングとは、スクリプトを見ながら音声を聞き、英文をマネして音読すること。
いきなり発音やイントネーション、リズムなどをマネしながら発話することが難しければ、ただ英文を読み上げるだけでもOKです。
慣れてきたら、ネイティブの英語を徹底的にマネしながら音読してみましょう。
うまくリピーティングができるようになれば、オーバーラッピングへと移ります。
オーバーラッピングは、スクリプトを確認しながら、音声と同じタイミングで音読する方法です。
オーバーラッピングでスラスラ音読できるようになったら、次はシャドーイング。
スクリプトなしで音声を聞き、音声より少し遅れて聞こえてきた英語を発話します。
なお、音読トレーニングを行う際のコツは、使用する英文を100%理解した上で行うこと。
まずは英文にある単語や熟語の意味、文法事項などをしっかり理解し、その後トレーニングを行ってください。
リスニング
リスニング力をアップさせたい方は、英語をたくさん聞くようにしてください。
英検®の教材に付属されている音声はもちろんですが、それだけでは飽きてしまうので、お気に入りのYouTubeチャンネルなどを活用し、耳を英語に慣らす習慣を身につけましょう。
大人の方は上記に加えて、聞いた英語を書き取るディクテーションもおすすめの勉強法です。
短い会話問題の音声を使ってディクテーションを行うことで、聞き取れない理由が明らかになります。
なお、リスニングの会話の応答文選択問題では、3級までは補助イラストがありますが、準2級では補助イラストなしで問題を解かなければなりません。
また、3級の会話の内容一致選択問題や、文の内容一致選択問題の放送回数は2回ですが、準2級の放送回数は1回です。
このように、3級とは異なる部分があるので、問題慣れする必要があります。
音読と文書構造・話の展開に関する学習でリスニング力を強化
リスニングの問題を解くときに、「読めば分かるのに、聞くと理解できなくなる」と思ったことはありませんか?
この場合、音読学習を取り入れることで、聞き取れるようになってきます。
さらに、音読トレーニングを繰り返し行って、スピーディーに音読できるようになれば、速い英語にも対応できる力が鍛えられます。
音読学習のほか、英語の文書構造や話の展開についても学習しておきましょう。
たとえば、英語の文章では冒頭で概要が書かれており、その後詳しい内容が語られます。
また、”However”や”instead”といった言葉があれば話の内容が逆転する、”for instance”や”such as”などの後には具体例が来る、といったことをインプットしておけば、聞き取りやすくなります。
リーディング
リーディングで得点していくには、単語力の強化が必須です。
当然ですが、文章に知らない単語がたくさんあれば、読んでも理解できませんので、先ほどお伝えした音読学習などを取り入れつつ、単語力を鍛えてください。
また、速読力を身につけるためにも、音読がおすすめです。
問題を解いた後に音読を繰り返すと、英語を英語のまま理解できるようになって読むスピードが速くなり、速読力向上につながるのです。
さらに、リスニングの勉強法でご紹介した、文書構造と話の展開をしっかり理解しておけば、長文を読む際にも役立ちます。
速読と精読も取り入れる
音読で理解が深まった英文や、最初からある程度内容が把握できた英文を使って、速読のトレーニングも行ってみましょう。
一方で、読んでも文章の内容がよく分からない英文、初見の単語やしっかりと理解できていない文法が含まれていて、読解が難しい文章に出会った際は、精読をします。
精読する場合は時間をかけても良いので、知らない単語を一つひとつ調べ上げ、文法書を活用して文法項目を確認していきます。
じっくりと英文に向き合うことは大変ではありますが、この精読を通じて得点力が身につくのです。
ライティング
ライティングでは問題用紙に書かれているQUESTIONを読み、自分の意見とその理由を2つ含めて英作文を書きます。
ライティングのコツは、以下のような型に沿って英文を書くことです。
- 自分の意見を述べる
- 理由(1)(具体例も書く)
- 理由(2)(具体例も書く)
- 再度自分の意見を述べる
型に沿って英作文を書きつつ、論理的かつ分かりやすい文章に仕上げなければなりません。
対策として、1週間に1題以上の英作文を書くようにしましょう。
そして、試験本番を迎えるまでに、最低でも10題は書き上げてください。
学生の方はトピックについて知識がなかったり、どう書けば良いか分からず、困ったりすることがあるかもしれません。
その場合は、ご両親や周りにいる大人の人から意見を聞いてみると良いでしょう。
トピックに関するいろいろな意見、考え方を知ることで、英作文が書きやすくなります。
フィードバックを参考に英作文を書き直す
英作文を書く際は、適切な語彙を選び、正しい綴りで書く必要がありますが、自分で間違いや改善点に気づくのは難しいでしょう。
ライティングは独学での対策が難しいので、プロの講師の指導を受けるのがおすすめです。講師に添削を依頼してフィードバックを受け、間違った箇所、改善点などを教えてもらいましょう。
また、フィードバックを確認して終わり、では力がつきませんので、フィードバックを参考にしながら書き直します。
【英作文を書く→講師からフィードバックもらう→フィードバックを参考に書き直す】
この作業を繰り返し行うことで、ライティングで得点できる力が養われます。
必ず過去問を解く
英検®に特化した教材のほか、過去問も使って対策をすることが重要です。
過去問を解く際は、本番と同じように時間を計りながら問題を解くようにしましょう。
そうすることで、現時点での自分の実力を知ることができるほか、本番のリハーサルにもなります。
試験日までに2年分の過去問を解くようにしましょう。
なお、過去問は英検®の公式サイトでダウンロードできますが、解答には詳しい解説が記載されていません。
3回分しかダウンロードできないので、過去問の教材も購入しておくのがおすすめです。
英検®準2級対策ならオンラインレッスンがおすすめ!
上述したとおり、ライティングは独学での対策は難しいです。
またお子様が受験する場合、親御様が先生となってフォローするのに限界を感じている方も多いでしょう。
そこでおすすめなのが、英検®対策ができるオンラインレッスンです。
ここでは、オンラインレッスンがなぜおすすめなのか、その理由をお伝えします。
学習管理をしてもらえる
独学で英検®対策をするとなると、自分で学習管理をする必要があります。
試験日から逆算して、単語や文法学習からライティングまで、各分野の対策ができる勉強計画を立てるところからスタート。
着実に合格できる力が鍛えられ、かつ無理なく実行できるスケジュールを考えなければなりません。
そのためには、英検®準2級の問題の傾向だけでなく、今の自分の実力もしっかり把握しておく必要があります。
またタスク管理を行い、計画通り勉強が進んでいるか、都度チェックが必要です。
小学生や中学生のお子様が受験する場合、親御様が計画を立てて、タスク管理もこなさなければならないでしょう。
一方で、オンラインレッスンなら勉強計画を立てる必要はありません。
英検®を熟知するプロが作成した、カリキュラムに沿って学習を進められます。
スクールによっては、事前に生徒様の今の実力をチェックし、生徒様の苦手分野を重点的に対策しながら合格を目指せるレッスンを提供してくれます。
生徒様は自分の好きな時間にレッスンを予約し、講師の指示に従って勉強に集中するだけ。タスク管理をする必要もないので、とても楽です。
不明点などを講師に質問できる
独学で英検®対策をしている方々のほとんどが、「不明点があっても質問できない」ことでストレスを感じているのではないでしょうか。
問題集の解説を読んでも理解ができず、参考書や辞書を確認して何時間も費やしてしまう…このような経験をしたことがある方もいると思います。
オンラインレッスンを利用すれば、プロの講師に質問できるので、時間をムダにすることもありません。
すぐに聞ける分、独学よりもストレスを感じにくく、効率的に対策が進められます。
また、疑問点や不明点を放置せず、一つひとつを解消していけるので理解が深まり、英語力の向上にもつながります。
モチベーションを保ちやすい
自分一人で勉強するとなると、モチベーションの維持が難しい場合があります。
計画通りに対策を進めたい!と思ってはいても、やる気が出ずダラダラ過ごしてしまった、なんて経験がある方も多いでしょう。
筆者は英語が好きで海外留学までしましたが、どうしても勉強をする気になれず、困った経験があります。
私のように英語好きでも学習意欲が下がることもあるので、英語が好きではないけれど、英検®対策をしている方は特に、モチベーションの維持が難しいでしょう。
オンラインレッスンなら、講師と一緒に対策ができるので、独学よりもモチベーションを保ちやすいです。
講師に褒められたり、励ましてもらったりすることで、楽しみながら学習できます。
また、学習上の悩みが生じた際、講師に相談できるスクールなら、悩みによる学習意欲の低下や挫折も防げます。
日本人講師が在籍するオンラインレッスンを利用すれば、日本語で悩み相談ができる場合がありますよ。
KIRIHARA Online Academyの日本人講師による無料体験レッスンを試してみませんか?
英検®準2級の一次試験対策では、音読学習をはじめ、この記事でご紹介した勉強法を取り入れて、効率的に対策を進めてください。
また、しっかりとライティング対策をしたい方や、お子様の英検®対策フォローに限界を感じている親御様は、オンラインレッスンの受講を検討してみてはいかがでしょう。
プロが作ったカリキュラムに従って学習すれば、楽に対策を進められます。
不明点がある際は質問でき、独学よりもモチベーションを維持しやすいです。
なお、KIRIHARA Online Academyでは、英検®に特化したオンラインレッスンを提供しています。
レッスンを担当するのは、英検®の指導に最適な日本人講師。
レッスン中は日本語で質疑応答ができます。
どんな問題にも対応できるライティングスキルを身につけられるほか、お子様が受講される場合は、日本語でレッスンに対するフィードバックをもらえますよ。
無料体験レッスンを実施していますので、興味のある方はぜひお気軽に受講してみてくださいね。
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