英検®(実用英語技能検定)は、日本で最も広く認知されている英語資格試験のひとつです。中学生から高校生、さらには社会人まで、幅広い世代に支持されています。
英検®を受験するメリットは多く、たとえば以下のようなものが挙げられます。
- 高校や大学の入試で英検取得が優遇される
- 英語4技能(読む・聞く・話す・書く)をバランスよく伸ばせる
- 留学や就職活動でアピールできる
特に最近では「英検2級以上を取得していれば、大学入試で英語試験が免除される」といった優遇措置も増えており、受験勉強の一環として英検を目指す中高生が急増しています。
進学や就職に役立つ英検®スコア
英検®は、単なる英語の知識量だけでなく「実践的な英語運用能力」を評価する試験です。2級以上を取得していれば、一般的に「高校卒業〜大学入試レベルの英語力がある」と認められます。
たとえば、
- 英検®2級=大学入試共通テストレベル
- 英検®準1級=難関大学受験レベル
- 英検®1級=ビジネスレベルの英語力
といった目安があり、進学だけでなく、将来のキャリア形成にも大きな強みになります。
【2024年度から大きく変わった!】英検®の新形式まとめ

新形式の全体像
2024年度から、英検®は大きな形式変更を実施しました。
リニューアルの対象となる級は、3級以上の級(1級、準1級、2級、準2級、3級)です。
4級と5級は今まで通りになります。
【主な変更点】
- ライティングの問題数が1問から2問へ増加
- ライティングに「要約問題」が追加(1級・準1級・2級)
- ライティングに「Eメール問題」が追加(準2級・3級)
- リーディング問題が減少
特に注目すべきは1級・準1級・2級の「要約問題」の新設です。
これにより、単に英文を読むだけでなく、読解後に要点をまとめる「要約力」と短い言葉に言い換える「パラフレーズ力」が求められるようになりました。
「要約問題」ってどんな問題?ポイントを解説
新たに導入された要約問題は、次のような形式で出題されます。
【要約問題の基本ルール】
- 指定された英文を読み、主要なポイントを英文で簡潔にまとめる
- 要約する英語の語数の目安が設定されている(1級:90~110語、準1級:60~70語、2級:45~55語)
- 文章構成力、要点把握力、表現力が評価対象
要約問題は、ただ「文章を縮める」だけではなく、
- 何が最も重要なポイントなのかを見極める力
- それを分かりやすく短い文章にまとめる力問われる
これにより、受験生には「深く読む力」や「論理的にまとめる力」がこれまで以上に必要とされます。
その他の変更点
【リーディング】
- 準2級~1級はリーディングの問題数が減少(3級は変更なし)
【リスニング】
- 変更なし
【スピーキング(二次試験)】
- 準1級は、受験者自身の意見を問う質問(No. 4)に話題導入文が追加される
The wealth gap between rich countries and poor countries often becomes a topic for discussion.Should rich countries do more to help poor countries develop?
上記の太字部分が話題導入文です。
今までNo.4では赤字部分がなく突然社会的な問題が聞かれていました。今回のリニューアルで質問の前提となる情報が加わるようになります。
話題導入文が追加されても答える内容は今までの英検®と変わりません。この話題導入文が加わることで質問の意味を理解しやすくなります。
今まで通り聞かれた質問に答えましょう。
新形式で押さえるべき「4技能」対策法

英検®の新形式では、「読む・聞く・話す・書く」の4技能を総合的に高める必要があります。それぞれのスキルについて、効果的な学習法を具体的に解説します。
リーディング対策:文章の要点をつかむ「要約力」を鍛える
リーディングで最も重要なのは、「内容を正確に理解し、要点を把握する力」です。とくに新形式の「要約問題」に対応するには、以下のような学習が有効です。
対策ポイント
- 英語の長文を読んだ後、自分の言葉で「3行程度で要約」する練習をする
- 問題文の主張や理由など、「何が言いたいか?」を見つける読解力を鍛える
- 学校教科書やニュース記事などで「主語+動詞」の構造を意識して読む
おすすめトレーニング法
- 英語のニュース記事(NHK WORLD、Breaking News Englishなど)を毎日1つ読む
- 読んだ内容を英語・または日本語で要約し、先生やアプリで添削してもらう
- 時間を計って読解練習し、読解スピードも意識する
リスニング対策:会話形式とスピードへの「慣れ」がカギ
新形式のリスニングは、特に変更点はありません。会話、ナレーション、インタビューなど様々な形式の英文に慣れておきましょう。
対策ポイント
- 単語を聞き取るだけでなく、「文全体の意味」や「話の流れ」を理解する力が必要
- 会話の中の「目的」や「話者の立場」なども読み取る練習が必要
- シャドーイング(聞こえた音をそのままマネして声に出す)が効果的
おすすめトレーニング法
- 英検公式のリスニング問題集を使って毎日練習
- YouTubeやポッドキャストで実際の英会話を聞く(英語字幕ありがおすすめ)
- スクリプトを確認しながら音読・シャドーイングを繰り返す
ライティング対策:型を覚え、論理的に「自分の意見」を書く
新形式では、英作文で「自分の意見+理由」をしっかり述べることが求められます。「論理的な構成」を意識したライティング練習がカギになります。
対策ポイント
- 英検のライティングには「お決まりの型」がある(例:Introduction → Reason 1 → Reason 2 → Conclusion)
- テンプレートを使い、書くことに慣れる
- 難しい単語よりも、「正しい文法と明確な構成」が評価される
おすすめトレーニング法
- 過去問のライティングトピックを毎週1〜2問ずつ練習
- 書いた英文を先生や添削サービスで見てもらう
- よく使う表現や接続詞(first, because, for example, in my opinionなど)を覚える
スピーキング対策:「意見をまとめて話す力」を身につける
スピーキング(二次試験)は、ただ質問に答えるだけでなく、自分の意見を構成して伝える力が求められます。
対策ポイント
- 英検二次試験の面接形式(カードを使った説明など)に慣れる
- 「問いに対してYes/Noだけでなく、その理由も話す」クセをつける
- 短くても良いので、自分の考えを一文で伝える力をつける
おすすめトレーニング法
- 英検対策のオンライン英会話や先生との1対1の模擬面接を活用
- カード問題(写真説明)→ 質問3つに答える練習を繰り返す
- 自分の回答を録音して聞き返し、改善点をチェックする
実際にどう勉強すればいい?おすすめ教材・勉強法

ここからは、英検®新形式に対応する具体的な勉強法とおすすめ教材をご紹介します。
英検®公式の問題集・予想問題は必ず活用!
- 英検®公式サイトのサンプル問題・過去問を活用しよう
- 「英検®準備のゴール」は公式の出題傾向を知ること!
- 書店でも購入できる「英検®〇級 予想問題ドリル」は最新形式に対応済み
オンライン学習・アプリも効果的!
- 【スタディギア for EIKEN】(英検®公式のオンライン対策アプリ)
- 英語4技能に対応した学習アプリ(たとえばmikan、Duolingo、BBC Learning Englishなど)
- オンライン英会話サービスを活用し、スピーキング&リスニングを強化
英検®対策で失敗しないために大切なこと

英検®対策に真剣に取り組んでいるのに、「思うように結果が出ない…」「途中で挫折してしまう…」という人も少なくありません。ここでは、よくある失敗とその対策を紹介します。
① 全部やろうとして挫折する →「重点を絞る」のがカギ
英検®は4技能すべての力が求められますが、最初からすべてを完璧にしようとすると挫折します。
対策アドバイス
- 自分の弱点を見極めて、まずはそこを重点的に強化しましょう(例:リスニングが苦手なら、1週間はリスニング集中)
- 得意分野をさらに伸ばすことも合格には有利
- 1日30分でもいいので「毎日続ける」ことが重要
② 勉強法が自己流で非効率 →「正しいやり方」を知ることが大切
がんばっているのに点数が伸びない人の多くが、やり方を間違えています。
対策アドバイス
- 過去問や公式の問題集を中心に勉強する
- 最新の出題傾向(新形式)に対応している教材を使う
- 添削やアドバイスを受けられる「講座」や「先生」を活用すると効果的
③ 一人で抱え込む →「プロのサポート」を受けよう
特にライティングやスピーキングは、一人で練習していても「合っているかどうか」が分かりません。
対策アドバイス
- 先生に添削してもらう、または音声を聞いてもらう環境を作る
- 英検®専門のオンライン講座や英会話サービスを活用する
- 定期的に模試やフィードバックを受けると「改善点」が見える
英検®合格に向けて、今すぐ始めよう!

英検は、単なる「英語力の試験」ではなく、「考える力・伝える力」を総合的に問う試験へと進化しています。
新形式に対応するには、「正しい情報」と「効率的な学習法」が必要不可欠。
そして何よりも、合格のカギは「続けられる環境」にあります。
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