大学入試の総合型選抜や学校推薦型選抜で課せられることが多い小論文。
今まで小論文の書き方を習ったことがなく、文章を書くことが苦手だと感じている方も多いのではないでしょうか。
小論文は文字数の指定があることが一般的です。本記事では600字の小論文の書き方をご紹介します。
600字の小論文の基本の書き方
600字の小論文は基本の型に沿って書きます。
小論文の基本の型は序論、本論、結論の順に3つの段落で構成されます。
序論 | 自分の意見 |
本論 | ①その意見を選んだ理由 |
②具体例 | |
結論 | 自分の意見を再び示す |
序論:意見を書く
1行目に自分の意見を書きます。
前置きは不要です。
問われていることに対する自分の意見や答えを1行でシンプルに書きます。
本論:理由と具体例を書く
まず序論で書いた意見を選んだ理由を書きます。
次に具体例を書きます。
具体例は自分の身近な出来事や経験、またはニュースなどで報道されているような一般的な事実を書きます。
結論:意見をもう一度書く
最後に、第一段落に書いた自分の意見をもう一度書きます。
序論と結論は同じ意見でなければいけません。
序論で賛成と書いたのであれば、結論も賛成と言い切ります。
小論文の書き出し例3選
小論文の書き出しの部分でどのように書いたらいいのか分からず、手が止まってしまう方も多いのではないでしょうか。書き出し(序論)は自分の意見や立場を明確にすることが大切です。すぐに真似できる小論文の書き出し例を3つご紹介します。
① 〇〇について私は~だと考える。
教育格差についてあなたの考えを述べなさい。
書き出し例
教育格差について私はなくすべきだと考える。なぜなら~であるからだ。
② 私は〇〇について賛成/反対である。
教育格差を解決するために大学を無償化することに賛成か反対かあなたの意見を述べなさい。
書き出し例
私は大学の無償化に賛成である。なぜなら~であるからだ。
③ 私は〇〇という問題には2つの解決策があると考える。
教育格差を解決するためにはどのような対策が考えられるか。あなたの意見を述べなさい。
書き出し例
私は教育格差という問題には2つの解決策があると考える。
教育格差は小論文の頻出テーマです。どのようなことが議論されているのか問題の背景を知っておくことも小論文を書く上では大切です。
小論文の序論・本論・結論の文字数の割合は?
小論文を書くときの構成は序論・本論・結論の3段落です。
序論1~2割、本論8割、結論1~2割を目安にします。
- 序論:100字
- 本論:400字(理由200字 / 具体例200字)
- 結論:100字
具体例が文章のメインにならないように気をつけましょう。小論文の主役は本論の理由の部分です。具体例はあくまでも理由の引き立て役です。
600字の小論文はどのくらいの文字数を書けばいい?
600字以内の場合
最低でも480字、理想は540字~600字
「~字以内で述べなさい」という問題の場合は9割以上書くようにしましょう。
最低でも8割は書く必要があります。
また、600字を1文字でも超えてはいけません。
400字以上、600字以内の場合
最低でも480字、理想は540字~600字
「~字以上、~以内で述べなさい」という問題の場合は答える文字数は最高文字数の9割以上、最低でも8割以上書くようにしましょう。
また、600字を1文字でも超えてはいけません。
「~字以内で述べなさい」の問題と同様になります。
600字程度の場合
540~660字
「~字程度で述べなさい」という問題の場合は指定文字数のプラスマイナス1割程度の範囲で書きましょう。絶対にこの範囲内に収めなければいけないわけではありません。多少の誤差は許容されます。
小論文を制限時間内に書くための3STEP
大学入試本番では小論文を時間制限内に書きあげなければなりません。
いきなり原稿用紙に何も考えずに書き始めてしまうと、途中で書き直しが必要になり時間をロスしてしまう恐れがあります。
下記の3ステップで時間制限内に小論文を書きましょう。
STEP1:構成メモを作る
一番初めにすることは構成メモを作ることです。
序論・本論・結論に何を書くのかをメモします。
問題文をよく読み、聞かれていることに対してきちんと答えられているかを確認しましょう。また、自分の意見と理由や具体例がずれてしまっていないかどうかも確かめましょう。
STEP2:原稿用紙に清書する
構成メモができたらそれに従って清書します。
清書をしているときに新たなアイディアが生まれることがありますが、思いつきで追加することはおすすめしません。
徐々に文章が違う方向へいってしまい文章がまとまらなくなる可能性があります。
STEP3:見直す
小論文を書き終えたら見直しをします。冒頭から最後まで自分の文章を読みます。そのときに誤字脱字はないか、原稿用紙の使い方は合っているかなどを確認します。
見直しをすることで間違いに気づき減点を減らすことができます。
また、試験本番は気が焦ってしまい普段はしないようなミスをしてしまいがちです。受験番号や名前も記載漏れがないか必ず確認しましょう。
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本記事では大学入試向けの600字の小論文の書き方をご紹介しました。
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