TOEIC®L&Rテストのスコアを伸ばすポイントは、パート別で対策をすることです。TOEIC®L&Rテストでは、Part 1~Part 4でリスニングの問題、Part 5~Part 7でリーディングの問題が出題されますが、パートごとに押さえておくべきポイントがあります。
そこで今回は、TOEIC®L&Rテストの対策をパート別に解説していきます。
各パートの解き方のコツや、おすすめの勉強方法もご紹介しますので、TOEIC®L&Rテストを受講予定の初心者の方から、スコアが伸び悩んで困っている方まで、ぜひ参考にしてみてください。
TOEIC®L&Rテスト Part 1
Part 1はリスニングの写真描写問題で、問題数は6問。
問題用紙に印刷されている写真を確認し、放送される4つの英文のなかから、最も的確に写真の様子を表しているものを選びます。
Part 1の解き方のコツ
このパートで点数を稼ぐためには、写真に写っている人の動作、物の状態や位置、物が置かれている場所などを聞き取る力が必要です。
そのため、人の動作や物の状態などに注意しながら、音声を聞くようにしましょう。
人物の動作を聞き取る問題が多いものの、人物ではなく他に映っている物に関する描写が、答えになるケースもあります。
したがって、写真に映し出されている人物のほか、周囲にある物などもチェックしておくことも、Part 1を攻略するポイントです。
聞こえてくる音声には、写真の人物が行っていない動作や、写真には描写されていない物を説明する英文なども含まれます。
写真とは関係ない選択肢は、すぐに消去するようにしましょう。
Part 1のおすすめの勉強法
Part 1のおすすめの勉強法は音読です。
聞こえた英語を聞き取り、同じように話すリピーティングの音読学習をすれば、単語やフレーズをインプットしていけます。
ネイティブの話し方をマネして話すことで、英語のアクセントやリズムも習得でき、リスニング力がつきます。
また、前述したとおり、Part 1では人物の動作を聞き取る問題が含まれますので、顧客(customer)や群衆(audience)など、よく出題される人物の描写表現を学びましょう。
さらに、写真では私たちの生活でよく使われる物が描写されることが多いです。
たとえば、家具(furniture)や設備(equipment)など。
このように、Part 1によく出る表現を中心に学習することで、効率良くスコアを上げられます。
しかし、模擬試験をいくつか解いたところで、Part 1の頻出表現が何か、自分たちで把握できませんよね。
書き込みドリルなら、頻出表現や語句を含む問題が掲載されており、全パートの対策が可能。
音読の教材としても使え、基本事項も学習できるので、英語力にまだ自信の無い初心者の方にもおすすめの教材です。
更にPart1の対策について、詳しく知りたい方は以下の記事も読んでみてください。
TOEIC®L&Rテスト Part 2
Part 2では、1つの質問に対する3つの応答を聞き取り、最も適するものを選択する応答問題が、25問出題されます。
Part 1とは異なり、各質問に関する写真や文章が問題用紙に印刷されていません。
”Mark your answer on your answer sheet”と書かれているのみなので、英語で話されている内容をしっかりと理解する必要があります。
Part 2の解き方のコツ
問いかけの英文をきちんと聞き取ることが、Part 2を攻略するポイント。
問題のなかには、冒頭の英語を聞き取るだけでも、答えられるものもあります。
なお、Part 2の問いかけの英文の種類は以下のとおりです。
- What、When、Where、Why、Which、Howの5W1Hの疑問詞を使った疑問文
- “Could you~?”などから始まる依頼
- “How about~?”などから始まる提案や勧誘
- “Would you like~”などから始まる申し出
- Yes/No 疑問文
- 付加疑問文 など
さらに、Part 2の問題を正解していくには、瞬発力が必要です。
上記でお伝えした、疑問詞や依頼などに関する問いかけの内容を瞬時に理解し、正しい応答を選べるよう対策しなければなりません。
また、本番では放送されているマークの上に、シャープペンシルや鉛筆のペン先を置きつつ、解いていくのがおすすめです。
聞こえた応答が間違いの場合は、次のマークにペン先移動させます。
正解候補の場合は、そのままペン先を置いておき、音声をすべて聞き終わってからマークを塗りつぶしましょう。
Part 2のおすすめの勉強法
Part 1と同様に音読学習を取り入れるのが、おすすめの勉強法です。
音読をすることで、語句を音声でインプットすることができ、英語のリズムも身につくので、読めば分かるけど聞くと分からなくなる英語が、聞き取れるようになります。
また、先ほどもお伝えしたとおり、Part 2の問題用紙には写真や英文がありませんので、公式問題集などを活用して、テスト形式に慣れておきましょう。
リハーサルで模擬試験を解く場合は、上述したマークシートを使ってペン先を置きつつ、解答する練習をしてみてください。
さらに詳しく知りたい方はこちらの記事も是非ご覧ください。
TOEIC®L&Rテスト Part 3&Part 4
Part 3では、リスニングの会話問題が39問出題されます。
2、3人の会話を聞き取り、問題用紙にある設問と解答を読んで、正しい解答を選びます。
Part 4は説明文問題で、問題数は30問。
アナウンスや電話メッセージなどのミニトークを聞き、3つの設問に答えます。
Part 3の会話、Part 4のミニトークの内容は、問題用紙に印刷されていません。
また、1つの会話に3つの設問があり、各設問には選択が4つあります。
Part 3&Part 4の解き方のコツ
音声を聞く前に、設問にある英文に目を通しておくのがコツです。
設問の内容を理解し、問われている内容を聞き取ることに集中しながら、音声を聞くようにします。
また、3つの設問に解答し終えたら、次の設問を先読みしておきましょう。
読むスピードが速い方は、設問のほか選択肢にある英文も読んでおいても良いと思いますが、余裕のない方は設問だけを読めばOKです。
速読力や記憶力に自信がない方は、次の1問分だけを先読みしてください。
また、会話やトークを聞きながら正しい選択肢が分かったら、放送を待たずに解答しましょう。
なるべく早く解答すれば、次の設問を先読みする時間が確保できます。
Part 3&Part 4のおすすめの勉強法
Part 3、Part 4の対策でも、音読を取り入れてみてください。
書き込みドリルや公式問題集の英文のスクリプトを使って、音声と一緒に英文を読み上げるオーバーラッピングを行ってみましょう。
繰り返しトレーニングを行えば、似たストーリーを聞き取りやすくなります。
また、何度もオーバーラッピングをして、うまく音読できるようになったら、シャドーイングを取り入れてみてください。
シャドーイングとは、スクリプトなしで音声を聞き、聞き取った英語を音声より少し遅れて話すトレーニングのこと。
シャドーイングを何度も行うことで、リスニング力のほかスピーキング力の向上にもつながります。
さらに、オーバーラッピングやシャドーイングを含む音読学習は、リーディング力やライティングの力まで養える、非常に効果的な学習法として知られています。
音読学習に関しては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひこちらの記事「音読を活用したTOEIC®の学習法【ぐんぐん英語力が伸びる効果的な勉強方法】」も読んでみてください。
Part3と4の細かい解説については、こちらの記事もご覧ください。
TOEIC®L&Rテスト Part 5&Part 6
Part 5からはリーディングの問題です。
Part 5では、文章中の空欄に最も適当な語句を選択する、短文穴埋め問題が30問出題されます。
Part 6では、長文中に4つの空欄があり、各空欄に最も適当な語句を選択する、長文穴埋め問題で16問出題されます。
Part 5&Part 6の解き方のコツ
Part 5とPart 6で点数を取るポイントは、文章を読む前に選択肢をチェックし、何が問われているのかを確認することです。
Part 5の短文穴埋め問題では、品詞や語彙の問題、動詞の形が問われる問題などが出題されます。
なかでも、語彙問題が多く出題される傾向にあります。
そのため、Part 5の対策として、“significant increase”や”conduct survey”といった、慣用的なフレーズを覚えておく必要があるでしょう。
一方で、Part 6の長文穴埋め問題で出題される問題は、語彙問題、文法問題、文を選択する問題など。
文選択問題が出題されている場合は、空欄のある文章だけでなく、前後の文章も読まなければ解答が分からないケースが多いです。
語彙択問題に関しても、前後の文脈を理解しなければ、解答できないことがあります。
Part 5&Part 6のおすすめの勉強法
Part 5の対策をする際は、空欄に答えを入れた短文を、ノートに書きだしてみてください。
ただ目で見て答えとなる文章を確認するだけでなく、英文を書くことで、英語の語順や文法を覚えられます。
Part 6のおすすめの勉強法は、英文を精読することです。
本番や練習問題を解くときは、解答するための情報を探すことに集中して素早く読みます。
しかし、試験に向けて勉強する際は、長文の初めから終わりまで、内容を把握しながら読むことで、読解力を鍛えることが可能です。
精読することで単語、文法、文構造などもインプットされ、読むスピードも速くなります。
スマホのストップウォッチ機能などを活用し、時間を計りながら文章を読むのも、速読力を養えるのでおすすめです。
ただ文章を読むのではなく、ストーリーを理解しながら、なるべく速く読むのがポイント。
更に詳しく知りたい方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
TOEIC®L&Rテスト Part 7
最後のPart 7は読解問題で、問題数は54問。
ビジネス文書や広告、アンケート用紙などさまざまなタイプの文書が取り扱われています。
1つの文書につき2~4問に答える問題と、複数の文書を読んで5問答える問題が出題されます。
Part 7の解き方のコツ
いきなり長文を読みはじめるのではなく、先に設問を読んでおきましょう。
設問内容を頭に入れておくことで、答えを見つけながら長文を読んでいけます。
また、文書の流れを把握しておくのもポイントです。
たとえば、Eメールや手紙といったビジネス文書の特徴は、初めの段落で概要や目的が述べられており、2段落目以降に詳しい内容が記載されています。
求人広告が出題される際は、最初に職種の情報が書かれており、その次に仕事内容、応募条件、応募方法といった流れのパターンが多いです。
このように、文書の流れを頭に入れておくことで、英文が理解しやすくなるでしょう。
なお、Part 1でご紹介した書き込みドリルの〔全パート入門編〕には、Part 7で出題される文書の流れが詳しく書かれています。
Part 7が苦手な方や初心者の方は、書き込みドリルを使って対策するのがおすすめです。
Part 7のおすすめの勉強法
Part 6と同じく、文書を精読すること、時間を計りながら速く読むトレーニングをすることが、Part 7のおすすめの勉強法です。
また、語彙力を伸ばすのも、速読力を養うのに効果的です。
頻出の単語、フレーズをしっかり覚えておくことで、読むスピードが上がります。
しかし、「単語やイディオムを覚えるのが苦手…」と思っている方も、たくさんいるのではないでしょうか。
筆者も記憶力が悪いので、なかなか語句をインプットできず、苦戦することがしばしばあります。
筆者のように、なかなか単語やイディオムが覚えられない方は、「Database TOEIC®L&Rテスト最強 単語&フレーズ」を使ってみてはいかがでしょう。
「Database TOEIC®L&Rテスト最強 単語&フレーズ」は、ジャンル別に語句がまとめられているなど、覚えた語句を忘れにくくさせるための仕掛けが満載の教材です。
関連語句やイディオムもセットでインプットできるので、効率的に学べます。
「Database TOEIC®L&Rテスト最強 単語&フレーズ」については、以下の記事でご紹介していますので、速読力をつけるために語彙力を伸ばす必要がある方、単語を覚えるのが苦手な方は、ぜひこちらの記事「脳が覚えやすい仕組みづくりを!Database TOEIC® L&Rテスト最強 単語&フレーズの特徴は?【語彙力強化で覚えられないを卒業】」チェックしてみてください。
Part7対策について更に詳しい解説を読みたい方はこちらもご覧ください。
効率的にパート学習をしたい方は一度KIRIHARA Online Academyのカリキュラムもご検討ください
Part1~7までの対策方法を解説しましたが、「こんなに一気に学習出来ないよ!」と感じてしまった方もいるかもしれません。
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