「Part6で1文書に5分以上かかって、Part7が全部『塗り絵』で終わった……」
「空欄に入る単語はわかるが、4択すべてが完全な文になっている問題だけ毎回外す」
「Part5はなんとか解けるのに、長文になると文脈が追えない」
TOEIC L&Rリーディングの第2パートがPart6(長文穴埋め問題)です。16問・4文書×4問、各文書は150〜200語程度。Part5の短文に加え、文章全体の流れを読む力が試されるパートです。028のPart5記事で述べた通り、Part6を8〜10分で終えれば、Part7に55分以上を回せます。
結論から言うと、Part6対策の核心は「1文書を最初から読んで流れを掴むこと」「4問中1問の文挿入問題の型を覚えること」「文挿入以外を先に確定して時間を創ること」です。この記事では、IIBC公式情報と高得点者の知見をもとに、Part6特化の完全ガイドをお届けします。
1. Part6の出題形式 — Part5との違い
基本ルール(IIBC公式)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問題数 | 16問(4文書 × 各4問) |
| 形式 | 150〜200語の文書に空欄4つ。単語・句・1文を4択から選択 |
| 文書タイプ | Eメール、社内通知、広告、記事、案内文など |
| 目標時間 | 8〜10分(1問30〜40秒、1セット約2分) |
Part5との比較
| Part5 | Part6 | |
|---|---|---|
| 問題数 | 30問 | 16問 |
| 文の長さ | 1文 | 150〜200語の文書 |
| 空欄 | 単語・句 | 単語・句 + 1文(文挿入) |
| 必要な力 | 文法・語彙・品詞 | 上記 + 文脈・論理の流れ |
2016年5月の改訂で、1文書あたり3問→4問に増え、文挿入問題(空欄に1文を入れる)が各文書に1問ずつ加わりました(ナラボー・プレス解説)。
必ず出る「文挿入問題」
各文書4問のうち1問は、選択肢がすべて完全な文です。16問中4問が文挿入——Part6最大の難所です。
IIBC公式サンプル(Q134)の例:
(B) We hope that you will strongly consider joining us.
→ Eメールの締めくくりとして、招待・参加を促す文が自然に入るパターン。

2. 1セット(4問)の解法フロー — 5ステップ
高得点者の多くは、1文書あたり次の流れで解きます。
STEP1:選択肢を先に見て「タイプ」を把握(10秒)
4問の選択肢をざっと確認し、文挿入問題がどれかを特定します。
- 4択すべてが完全な文 → 文挿入
- 同語幹で語尾が違う → 品詞(028 Part5と同型)
- however / therefore / in addition 等 → 接続・転換
- 品詞同じ・意味が違う → 語彙・コロケーション
STEP2:文書を最初から読む(60〜90秒)
「空欄周辺だけ拾い読み」より、最初から最後まで一気に読む方が、多くの場合トータル時間は短くなります(TOEIC800点1年勉強法等)。
- 文書の目的(通知・依頼・案内・広告)を把握
- 主題語・固有名詞・数字に下線
- However / Therefore / In addition など転換点に印
指でなぞりながら読むと、速度が落ちにくくなります(022 Part7の速読テクニックとも共通)。
STEP3:文挿入以外から先に解答(60秒)
文挿入は最難のため、品詞・語彙・接続詞の3問を先に確定させます。根拠がはっきりしている問題からマークし、自信度80%以上のものを優先。
STEP4:文挿入問題(25〜40秒)
- 空欄の前後2文を重点的に読む
- 指示語(this, that, these, it, such)が何を指すか確認
- 論理の流れ(原因→結果、追加、対比、譲歩)が自然か判断
- 4択それぞれを空欄に当てはめ、最も不自然な2つを除外
STEP5:整合性チェック(15秒)
- 代名詞の単複、時制、主語と動詞の一致
- 選択肢の極性(positive/negative)が文脈と合うか
3. タイプ別攻略 — 7つの型
型1:品詞問題(Part5と同型)
…employees who are ——- in professional development.
→ be動詞 + 人 → interested(IIBCサンプル Q131)
028のPart5記事の「空欄前後で品詞判定」をそのまま応用できます。
型2:語彙・コロケーション
…programs designed to ——- employees’ skills.
→ develop skills(IIBCサンプル Q132)。raise は給与、open は店等とコロケーションが異なる。
型3:接続詞・転換表現
At the same time / However / Therefore / In addition / Even so
- 追加: furthermore, in addition, moreover
- 対比: however, on the other hand, even so
- 因果: therefore, as a result, consequently
- 例示: for example, such as
空欄前後の論理関係で選びます(IIBCサンプル Q133: At the same time)。
型4:指示語(代名詞・冠詞)
The policy was announced last week. ——- will take effect in April.
→ It / The policy 等、前文の名詞を指す語を選ぶ。This / That / These / Those の指す対象を必ず確認。
型5:時制・一致
文中の yesterday / currently / has been / will 等から時制を特定。Part5の文法問題と同じルールが、より長い文脈の中で問われます。
型6:語法(前置詞セット)
depend on, responsible for, interested in, apply for — 028と同様、前置詞はセットで覚える。
型7:文挿入(各セット1問・必出)
- 4択すべてが完全な文
- 意味より「流れ」が重要(IIBCサンプル解説)
- 文書の目的と矛盾する選択肢を除外(例: 招待メールなのに「延期通知」)
- 40秒超えたら仮マークして次へ

4. 時間管理 — 8分で16問
| フェーズ | 1文書の目安 | 4文書合計 |
|---|---|---|
| 選択肢確認 | 10秒 | 40秒 |
| 全文読み | 60〜90秒 | 4〜6分 |
| 解答(文挿入含む) | 30〜60秒 | 2〜3分 |
| 合計 | 約2分 | 8〜10分 |
損切りのルール
- 1問40秒を超えたら仮解答して次へ
- 文挿入で3分以上悩まない(Part7が54問待っている)
- 見直しは原則せず、Part7に時間を回す
5. 効果的な勉強法
公式問題集で「4問セット」を単位に復習
- 8〜10分計測で4文書16問通し
- 間違えた文書を全文精読(空欄を正解で埋めて読む)
- 音読10〜15回(桐原書店メソッド — KOA既存Part6記事でも推奨)
- 文挿入問題は「なぜ他の3択がダメか」まで解説で確認
- 同じ4文書セットを3日後に再テスト
Part5との連携
Part6の約35%はPart5と同型の品詞・文法問題です。028 Part5で反射神経を鍛え、Part6で文脈力を追加する順序が効率的です。
1日20分の学習例
- 10分: 公式問題集Part6を2文書(8問)時間計測
- 5分: 間違えた1文書の全文精読
- 5分: 接続詞リスト10個を例文ごと音読
6. スコア別 — Part6の目標正答数
| 目標スコア | Part6目標 | ポイント |
|---|---|---|
| 500点台 | 10〜12問 / 16 | 品詞・語彙3問を確実に + 文挿入は消去法 |
| 600点台 | 12〜14問 / 16 | 全文読み + 接続詞・指示語 |
| 700点台 | 14〜15問 / 16 | 1セット2分・文挿入40秒以内 |
| 800点以上 | 15〜16問 / 16 | 文挿入4問中3問以上 |
7. よくある質問(FAQ)
Q1. 空欄周辺だけ読めば足りない?
A1. 品詞・語彙の1問程度は前後だけで解ける場合もありますが、約65%は文書全体の理解が必要です(junpei-english分析)。最初から読む正攻法の方が、トータルでは速いことが多いです。
Q2. 文挿入問題だけ苦手。どう対策する?
A2. 公式問題集の文挿入問題だけ20問をピックアップし、「前後2文 + 論理の流れ + 除外理由」をノートに記録。4択それぞれが「なぜダメか」を言語化する練習が最も効果的です。
Q3. Part5とPart6、どちらを先に対策すべき?
A3. Part5を先にしてください。Part5で品詞・文法・語彙の基礎を反射レベルにしてから、Part6で文脈・文挿入を追加するのが最短ルートです。
Q4. 022のPart7長文対策とPart6は関係ある?
A4. 文書タイプが共通(Eメール、通知、広告等)です。Part6で150〜200語の文書に慣れると、Part7の長文読解の導入としても機能します。022・028・本記事をセットで読むと、リーディング全体の戦略が揃います。
Q5. 8分以内に終わらない
A5. 文挿入で時間を使いすぎている可能性が高いです。文挿入以外を先に解く順序に切り替え、文挿入は40秒ルールを徹底。週3回、8分計測の通し演習でリズムを体に覚えさせましょう。

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3. Part5→6→7の時間設計を2ヶ月で定着
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