現在、総合型選抜や学校推薦型選抜で大学受験をする人が増えています。
総合型選抜や学校推薦型選抜では、小論文が課せられることが多く、対策方法を探している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、400字の小論文の書き方を解説します。
400字の小論文は基本の型通りにシンプルに書こう
400字というと、原稿用紙1枚分になります。400字の小論文は短いので、無駄を削ぎ落したシンプルな文章を書く必要があります。
400字の小論文は、基本の型通りに書きましょう。
400字小論文の基本の書き方と構成
小論文は序論、本論、結論の順に3つの段落で構成されます。
序論 | 自分の意見 |
本論 | ①その意見を選んだ理由 |
②具体例 | |
結論 | 自分の意見を再び示す |
① 序論:意見を書く
1行目にいきなり自分の意見を書きます。
前置きは不要です。
問われていることに対する自分の意見や答えを1行でシンプルに書きます。
- 私は~に賛成である。/ 私は~に反対である。
- 私は~だと考える。
賛成か反対か、どちらの立場を選んだのかは採点には関係ありません。
自分の好きな方を選びましょう。
② 本論:理由と具体例を書く
まず序論で書いた意見に対する理由を書きます。
- なぜならば~だからである。
- その理由は~だからだ。
- 理由は二点ある。1つ目は~。二つ目は~。
次に具体例を書きます。
具体例は自分の身近な出来事や経験、またはニュースなどで報道されているような一般的な事実を書きます。
- 例えば~というデータがある。
- ~のような実例がある。
- 以前に~のような経験をした。
③ 結論:意見をもう一度書く
最後に、第一段落に書いた自分の意見をもう一度書きます。
序論と結論は同じ意見でなければいけません。序論で賛成と書いたのであれば、結論も賛成と言い切ります。
基本の型通りに書くだけで、400字の小論文が完成します。
では、序論・本論・結論はそれぞれ何文字程度書けばよいのでしょうか。
400字の小論文の序論・本論・結論の割合は?
400字の小論文の場合は、序論1割、本論8割、結論1割を目安に書きます。
- 序論:40字
- 本論:320字(理由160字 / 具体例160字)
- 結論:40字
400字の小論文は短いので、序論と結論はできるだけ短く簡潔に書くことをおすすめします。要点を絞って書きましょう。
また、「400字以内とは、具体的に何文字以上書けば良いのか」と、疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
400字の小論文はどのくらいの文字数を書けばいい?
400字の小論文といっても、「400字以内」なのか、「200字以上400字以内」なのか、「400字程度」なのかで書くべき文字数が変わります。
それぞれ何文字書けばよいのかをご説明します。
400字以内の場合
最低でも320字、理想は360~400字
「~字以内で述べなさい」という問題の場合は9割以上書くようにしましょう。
最低でも8割は書く必要があります。
また、400字を1文字でも超えてはいけません。
200字以上、400字以内の場合
最低でも320字、理想は360~400字
「~字以上、~以内で述べなさい」という問題の場合は答える文字数は最高文字数の9割以上、最低でも8割は書くようにしましょう。また、400字を1文字でも超えてはいけません。
「~字以内で述べなさい」の問題と同様になります。
400字程度の場合
360~440字
「~字程度で述べなさい」という問題の場合は指定文字数のプラスマイナス1割程度の範囲で書きましょう。絶対にこの範囲内に収めなければいけないわけではありません。多少の誤差は許容されます。
他には、減点されてしまうポイントはどのようなものがあるのでしょうか。
減点されてしまう小論文3パターン
小論文の減点されるよくあるパターンは、下記の3つです。
- 設問に正しく答えていない
- 誤った日本語を使っている
- 根拠がない
それぞれご説明します。
① 設問に正しく答えていない
設問をよく読まずに、ずれた回答をしてしまう方がよくいます。
例えば、「日本における少子高齢化の解決策を述べなさい」と問われているのに、少子高齢化が引き起こす問題(社会保障費の増大、労働力不足など)について長々と説明を書いてしまうなどです。
小論文を書く上で最も重要なことは、設問をきちんと読み、正しく答えることです。設問の答えとしてずれていないか、常に意識して小論文を書くようにしましょう。
② 誤った日本語を使っている
おかしな日本語表現を使っている場合、小論文では減点の対象になります。
誤字脱字はないか、話し言葉を使っていないか、ら抜き言葉になっていないか、よく確認しましょう。
また、小論文には文末を「だ・である」調にする、一人称を「私」にするなどの書き方のルールがあります。参考書などで小論文の基本的なルールを確認し、ルールを守った文章を書きましょう。
下記の記事で、小論文の書き方の基本ルールをご紹介していますので、チェックしてみてください。
③ 根拠がない
根拠や具体例がない文章は説得力に欠け、減点されてしまいます。
例えば、「高校生がスマートフォンを使用することに賛成か反対か」を問われ、反対の立場で小論文を書くとします。
反対する理由として、「スマートフォンは脳に悪影響を与え、学力の低下を引き起こすからだ。学力の低下は日本の国力の低下に繋がるため、深刻な問題だ。」と書いた場合、読み手にはスマートフォンと学力低下に具体的にどのような関係があるのかが分かりません。
小論文を書くときは、データや具体例などを用いて、理由に対する客観的な根拠を必ず書くようにしましょう。
根拠が思いつかないという方は、小論文の頻出テーマについて知識を仕入れることをおすすめします。知識を仕入れる具体的な方法は、ニュースを見る、小論文の頻出テーマが書かれた参考書を読むなどです。
小論文は文章力と同じくらい、そのテーマの知識があるかどうかか重要になります。
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本記事では、400字の小論文の書き方を解説しました。
小論文の書き方は学校では習わないため、大学入試で初めて書く方もいるのではないでしょうか。
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