TOEIC®L&Rテストを受験する方のなかには、
「Part5のスコアが上がらない」
「Part5の勉強方法が分からない」
「文法が苦手でPart5の学習が進まない」
と、お悩みの方もいるでしょう。
しかし、Part5はパターンを理解すれば点数が取りやすいパートでもあります。
TOEIC®L&Rテストの初心者であれば、スコアを伸ばすために注力した方が良いパートです。
そこで今回は、Part5の出題傾向や学習法をご紹介するほか、出題パターンごとに詳しく解説していきます。
さらに、Part5を含む全パートの対策ができる、おすすめのオンラインレッスンもご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
Part5ではどんな問題がでるのか?解答のポイントは?
Part5のスコアが上がらない人の多くは、Part5の問題の特徴を把握していない傾向にあります。
どんな問題が出題されるのかを理解したうえで対策を進めることで、効率良く学習できます。
そこで、Part5でよく出る問題を表にまとめましたので、以下の表を確認し、出題傾向を頭に入れておきましょう。
語彙(「形容詞+名詞」「動詞+副詞」「動詞+目的語」など) | 約12問 |
品詞(名詞、動名詞、形容詞、副詞など) | 約7問 |
動詞の形(現在完了形、能動態、受動態、不定詞、動名詞など) | 約3問 |
接続詞(接続詞の使い方、等位接続詞、分詞構文など) | 約2問 |
代名詞(関係代名詞、指示代名詞、再帰代名詞など) | 約2問 |
前置詞(前置詞の使い方、接続詞との違い) | 約2問 |
その他 | 約2問 |
Part5=文法問題と思っている方もいると思いますが、上記のとおり、語彙の意味を問う問題も多く出題されます。
さらに、aやtheなどの冠詞や、過去形や現在形などの時制が問われる問題は出ません。
Part5は4つの選択肢の中から、文章中の空欄に入る最も適切な選択肢を選ぶ短文穴埋め問題で、30問出題されます。
空欄の前後を確認すれば答えが分かる問題もありますが、英文をしっかり読んで文脈を把握しなければ、解けない問題もあります。
なお、出題される文章のジャンルは、ビジネスやアカデミックなものなどさまざまです。
解答のポイントは、まずは選択肢を読んでおくこと。
選択肢をチェックして問題のタイプを確かめます。
問題のタイプをチェックしながら、ドリルや公式問題集を繰り返し解き、問題形式に慣れておきましょう。
Part5対策の効果を高めるため学習法
Part5を学習する際、効果をより高めるために、教材や問題集の英文をノートに書くことをおすすめします。
ポイントは、一文字ずつ、一単語ずつ書くのではなく、空欄に正しい選択肢を入れた英文を頭に入れて、一気に一文を書くことです。
このように文章を書いていくことで、英文をリズムや単語のつながりで捉えることが可能。
Part5の問題を解く力が鍛えられるだけでなく、文法力が養われ、正しい語順で英文を書けるようになります。
上記に加え、まだ中学英語をきちんと理解されていない方は、中学英語をおさらいしておきましょう。
中学英語で学ぶ文法や語彙をしっかりマスターしておくことは、Part5で点数を取っていくための、土台作りとなります。
基本事項が頭に入っている方は、公式問題集を使って繰り返し問題を解いてみましょう。
偶然ではなく、実力で解けるまで何度も解き直すことで、Part5を攻略できる力が身につきます。
さらにいつも時間配分がうまく行かず、Part7の問題を解ききれずに悩んでいる方は、1問20秒程度で解く練習もしてみてください。
時間を意識した練習を行っておくことで、最後までたどり着ける可能性が高まります。
Part5の出題パターンごとに解説!
Part5で出題される問題はパターン化されていますので、パターンを把握しつつ対策を行うことで、解答しやすくなるでしょう。
そこでここからは、Part5の出題パターンごとに説明していきます。
品詞・代名詞
Part5は全部で30問出題されますが、約20問が文法問題で、そのうち品詞の問題は約7問、代名詞の問題は1、2問出題されます。
名詞には人や物の名前のほか、語尾に~tion/~ment/~ance/~enceで終わる単語も含まれます。
また、名詞は”significant decrease(大幅な減少)”のように形容詞のあとに、”the result(結果)”のように冠詞のあとに置きます。
形容詞は、語尾が~ive/~ic/~ous/~ful/~able/~alなどで終わる英単語です。
“be successful(成功する)”のようにbe動詞のあとに、”various opinions(さまざまな意見)”のように名詞の前に置きます。
副詞の多くは語尾に~lyがつく単語です。
“work efficiently(効率的に働く)”のように動詞の前後や、” temporarily unavailable(一時的に利用できない)”のように形容詞の前に置く場合があります。
なお、選択肢に知らない単語が並んでいても、品詞の種類が分かることで解ける問題もあるので、上記の内容を頭に入れておくと良いですね。
代名詞に関しては、I / You / He / Sheなどの主格や、my / your / his / herなどの所有格など、改めて用法を確認しておきましょう。
それから、選択肢に似たような単語が並んでいる場合は、品詞問題の可能性が高いです
その場合、英文の文脈を理解せず、空欄の前後で答えが分かるケースが多いことも覚えておいてください。
態・分詞
態・分詞の問題を得点するためには、能動態と受動態の文法事項の理解が必要です。
そのため、能動態と受動態について簡単に説明していきます。
能動態
能動態とは、主語が主体的に何かを行う、といった意味の英文のこと。
能動態の例文は以下のとおりです。
- I go to the park.(私は公園に行く)
- She is playing the piano.(彼女はピアノを弾いている)
- We cooked together.(私たちは一緒に料理をした)
理解しやすいように簡単な文章をピックアップしました。
次に、少し複雑な文章を見ていきましょう。
以下の文章も主語が動作を行う形となるため、能動態です。
The marketing team solved the problem with the survey system last quarter.
(マーケティングチームは、前四半期に調査システムの問題を解決しました)
この文章の主語は”the marketing team(マーケティングチーム)”で、動詞は”solved(解決した)”です。
受動態
一方で、受動態は「主語が〇〇される」という意味になり、主語が動作を受ける関係となります。
文章の形としては、【主語+be動詞+過去分詞】となります。
受動態の例文は以下のとおりです。
- This book is read by many people.(この本は多くの人たちに読まれています)
- The door was opened by him.(ドアは彼によって開かれた)
- English is spoken all over the world.(英語は世界中で話されています)
先ほどのマーケティングチームの例文を受動態にすると、以下の文章となります。
The problem with the survey system was solved (by the marketing team) last quarter.
(調査システムの問題は、前四半期に(マーケティングチームによって)解決されました)
この文章の主語は”the problem with the survey system(調査システムの問題)”で、be動詞+過去分詞は”was solved(解決された)”です。
また、誰が動作を行ったかを述べる必要のない場合や、一般の人たちが動作主の場合、by~は省略されます。
上記の例文に関しても、by the marketing teamは省略されます。
ここまで、能動態・受動態について解説してきましたが、難しいと思った方も多いかもしれません。
以下の「書き込みドリル」のページに詳しい解説がありますので、ぜひこちらもご確認ください。
接続詞・前置詞
接続詞や前置詞の問題は、2、3問出題されます。
攻略するためのポイントは、それぞれの意味と文法知識を把握しておくことです。
押さえておくべき接続詞は以下のとおりです。
理由(~だから) | because / as / since / now that |
逆説(~にも関わらず) | although / though / even though / while(~である一方) |
条件 | if(~なら)/ unless(~でない限りは)/ in case(~の場合は)/ provided that(~であれば) |
動作的な前後関係 | after(~した後)/ before(~する前)/ once(~したら)/ as soon as (~したらすぐに)/ while(~の間) |
動作の時間・期間 | when(~するとき)/ while(~の間に)/ until(~までずっと<継続>) |
その他 | whether(~かどうか) |
接続詞のあとには、主語+動詞が続くことを覚えておきましょう。
前置詞については、以下の表を確認してください。
理由(~なので、~のため) | because of / due to / owing to~ |
逆説(~にも関わらず) | despite / in spite of |
条件 | in case of(~の場合は) |
期間・締め切り | during(~の間)/ by(~までに<締め切り>)/ until(~までずっと<継続>) |
前後関係 | after(~した後)/ before(~する前)/ prior to(~の前に)/ following(~の後に) |
前置詞のあとには、名詞(句)が続きます。
なお、選択肢が接続詞ばかりの場合は、接続詞の問題だと判断しやすいのですが、前置詞も混ざっていることが多いです。
その場合は、空欄のあとが主語+動詞なのか、それとも名詞(句)なのかを確認することで、どちらの問題なのか見極められます。
語彙問題・その他
Part5で出題数が最も多いのが、語彙問題。
語彙問題は、文全体を読む方が正解を選びやすいケースが多いのです。
しかし、なかには全文を読まなくても分かる問題もあります。
語彙問題で得点するには、単語の組み合わせを覚えておくこと。
基本となる単語の組み合わせは以下のとおりです。
【形容詞+名詞】
- at affordable prices(手ごろな価格で)
- confidential information(極秘の情報)
- significant increase(大幅な増加)
【動詞+副詞/動詞+目的語+副詞】
- increase sharply:大幅に増加する
- work properly:(機械などが)適切に働く
- improve our service significantly:サービスを大幅に改善する
【動詞+目的語】
- conduct a survey:調査を行う
- exceed one’s expectations:(人)の期待を上回る
- renew the contract:契約を更新する
【主語+動詞】
- The contract expires:契約が切れる
- Sales have declined:売上が減少した
- The problem was solved
さらに、名詞を修飾するallやeachの語法も押さえておきましょう。
詳しくは「書き込みドリル」の以下のページをご確認ください。
なお、語彙問題では同じような意味の選択肢が並ぶ問題もあるので、頻出単語・フレーズをしっかり覚えておく必要があります。
選択肢に並ぶ単語の意味がまったく分からない場合は、時間をかけずに適当にマークして、次の問題に取り掛かるのもポイントです。
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自宅学習とオンラインレッスンを組み合わせて対策を進めるので、独学での学習に限界を感じている方にぴったり。
また、レッスンを担当するのは日本人講師なので、先ほど解説した能動態・受動態のような難しい文法の説明を、日本語で詳しく聞けるのが魅力。
講師と共に学習を進められるので、モチベーションも保ちやすいです。
本カリキュラムでは、ジャンル別に語句が掲載されている、同義表現・類似表現もまとめて学べるなど、覚えやすい仕掛けが満載の「Database TOEIC® L&Rテスト最強 単語&フレーズ」を使用。
オンラインレッスンでの単語テストなども組み合わせながら、語彙力を強化します。
さらに、「書き込みドリル」を使って基本事項が学べるので、初心者の方でも問題なく対策が可能。
公式問題集も活用しながら実践力を身につけていきますので、中級者の方にとっても、満足度の高いレッスンが期待できます。
なお、KIRIHARA Online Academyでは無料体験レッスンを実施しています。
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